

辰巳櫓は中濠側と土塁側から見た建物の見え方が違います。土塁側から見た辰巳櫓は白壁が目立つ造りで右端に入口があります。それに対して下2枚は中濠側から撮った辰巳櫓ですが、物見窓と銃口を向ける穴が空いています。重要文化財 弘前城二の丸 辰巳櫓
城郭にとりつく敵への攻撃や物見のために造られたもので、防弾・防火のために土蔵造りとなっています。櫓の名前は天守から見た方角を12支で示したもので、辰巳は南東に当たります。
1・2層は四間四方の同面積ですが、3層目を小さくし屋根は入母屋にしています。歴代の藩主は、この櫓から三の丸を通る弘前八幡宮の山車行列などを観覧したと伝わっています。
一・二層を四間四方(62㎡)の同面積とし、軒下や出格子の木部を素木のままにしている飾り気のなさが独得の美しさを見せています。


