


アラ還なので昔のことはよく覚えています。ちあきなおみが歌った歌だべ?あれは三年前で検索すると名曲の喝采が出てきました。
久々に聞いたあれは三年前。Youtubeでちゃんと歌詞を観たのは初めてです。瞬き1つせず、魂を込めて歌うちあきなおみさんに惹かれます。
「喝采」は、ちあきなおみの楽曲で13枚目のシングル。1972年9月10日に発売された。発売元は日本コロムビア。亡くなってしまった恋人を思いつつ、ステージで歌っているという設定の曲。
発売当時はちあきの実体験を元にして作られた「私小説歌謡」として売り出された。ちあきがデビュー前から兄のように慕っていた若手役者が岡山県浅口郡鴨方町(現在の浅口市鴨方町)に住んでおり、亡くなったという話を詞にしたということだが、作詞をした吉田旺はちあきのエピソードを知らずにこの詞を書いていた。
小倉駅が舞台で若松市(現北九州市若松区)出身の吉田が東京へ行く思い出を書いており、歌詞が出来上がってから、ちあきの体験と偶然似ていたため「実体験」とすることでプロモーションに活かすという戦略をとったといわれている。
ちあき本人は上記の通りの自身の経験と偶然似ていた歌詞から「歌いたくない」とマネージャーに言ったという。マネージャーは作詞者の吉田に対して「ちょっと辛い経験があって、それを思い出したようで」と説明した。
本楽曲の歌詞に出てくる「黒いふちどり」という部分は「縁起が悪い」「死を歌詞に持ち込むことはない」「いくら別れの歌でも殺す必要はない」と当初レコード会社や作曲者の中村泰士は歌詞を変えるよう提案した。
しかし作詞者の吉田旺は「いや、ここが核だから」と頑なに変えず、コロムビアに対して「喪に関する言葉は水商売の世界じゃ縁起がいいんです」と言って歌詞を死守した。
『第14回日本レコード大賞』大賞を受賞。発売されてから3か月での受賞は史上最短記録。1972年の『第23回NHK紅白歌合戦』で歌唱された。