


大規模なダムで川を堰き止めた場合、上流側には人造湖(ダム湖)が形成される。また土砂崩れや地すべりによって川が堰き止められて天然ダムが形成されることもある。
北海に面した低地が多いオランダでは、河川の水位調整と海水浸入防止のためダムや堤防を築くことが多かった。ダムができるとその地点での渡河が容易となるため都市の形成へと繋がった。たとえばアムステルダムはアムステル川に、ロッテルダムはロッテ川にダムが設けられたことを契機として形成された街である。
ダムの建設目的は多岐にわたる。主なものとしては治水(洪水調節・不特定利水)と利水(灌漑用水や上水道用水、工業用水、消流雪用水の供給、水力発電、レクリエーション等)がある。治水を目的とするダムを治水ダムといい、利水を目的とするダムを利水ダムという。複数の利水目的を持つ利水ダムや、治水・利水両方を目的とするダムを多目的ダムという。

