
西北大学の学生、初等(はじめ・ひとし)は三段跳の選手で1964年東京オリンピックの候補だった。ところが練習中に誤ってアキレス腱を切ってしまい出場を断念。療養の為に故郷に帰った等は偶然にも「ホラ吹き」と呼ばれ続けた先祖・初等之助の自伝を発見する。一浪人に過ぎなかった等ノ助は大胆にも大名になることを決意しホラ吹きと揶揄されながらも徐々にその腕を認められついに2万石の大名となったのだ。
「ホラにしてホラにあらず」この言葉に感銘を受けた等は気持ちを新たにし、大企業の増益電気に就職して出世の三段跳びをすると宣言。しかし面接試験であっけなく落とされてしまう。一計を案じた彼が取った行動は…。