




開業当初、南北線の読みは「なんぽくせん」が主流であった。駅の案内看板などにもローマ字は「Nanpoku」と表記された。しかし1976年6月に東西線が開業する際、国語辞典などを見ても「なんぼく」が正しく直すべきではないかという見解が出され、以降の案内看板はローマ字が「Nanboku」表記となった。以降駅の案内看板にはしばらく両者が混在していたが1982年7月末にローマ字が「Nanboku」に統一された。
途中から読み方が変わったとなると、開業当初を知っている方や、「なんぼくせん」に変わった事自体を知らない方は、「なんぽくせん」と呼称していてもおかしくないことになります。
北翔大学には『薩長と京都が「なんぽく」を江戸から北に追ったか : 札幌の地下鉄「なんぽく」線を考える』という論文も出ています。
この論文によると「ぽく(poku)」は北海道・東北地方で使われる方言が関係しているとのこと。北海道では「天北線」「釧北峠」など「poku」と読む地名・鉄道路線名があります。
道内ではアイヌ語由来の地名に「パ行音(パピプペポ)」を使用する例が多いため「なんぽく」が地域にあっている雰囲気があります。
さらに論文では明治の初め頃まで日本では「南北」を「なんぽく」と読んでいた歴史があり本来なら「なんぼく」ではなく「なんぽく」とするべきではないかと記されています。
えべナビより記事を引用