
古代インドの影響を受けた楽器とされる。既に古代の仏教に関するレリーフに描かれており、その後も歴代王朝の宮廷音楽などで用いられた。絹糸で作られた16本の弦を右手で弾き、左手で音階の調整を行う。日本では竹山道雄の小説『ビルマの竪琴』に登場した。
竪琴の構造は、歴史の中で変化した。特に弦の数は、昔は今よりも少なかった。19世紀以前は、7弦の琴が用いられていた。19世紀に、竪琴の弦の数を7弦から13弦に増やしたのが、ミャワディ・ミン・ジ・ウー・サである。
19世紀末から始まったイギリス植民地時代に現れたデイワエインダ・マウン・マウン.ジーは、竪琴の弦の数を13弦から14弦に増やした。さらにその後20世紀になると、著名な竪琴奏者であるウー・バ・タンが、弦の数を16弦に増やした。