祭好会・絵師 川村 尊斗



今年で祭好会が結成30年になります。18年連続出陣で、4年ぶりの合同運行参加となりました。扇ねぷたの肩には「竈(かまど)消し」の文字。祭好会のねぷたを運行するスタッフの浴衣には、必ず竈消し祭好会と書かれています。
竈とは昭和前期まで煮炊きに使われてきた竈のことです。それを踏まえて「かまど消す」はかまどの火を消した状態・・・その家に住めなくなった=かまどの火を消すという意味です。
簡単にいえば借金で首がまわらなくなって自己破産してかまどを消したとか、車で人をはねて賠償の為に丸々財産を使い切った上に借金まで作ってしまい、そこの土地に住めなくなって夜逃げしたの場合に使われる言葉なのです。今はありませんが、かつての交通標語には”ドーンと一発かまどけし“なんてのもありました。
転じて竈消し祭好会の場合は、ねぷたを出せば破産して貧乏になってしまうと言うこと。それでもねぷたを辞められない人々の集まりです。
最後に本日終了の町印が出たら、弘前ねぷたまつりの合同運行も終了です。町印の後ろには交通規制解除を知らせるパトカーのランプが、けたたましく光ります🚨


