


朝6時頃に孀婦岩を周遊したふじ丸は、朝8時過ぎに鳥島へ近づきます。鳥島の北側には、気象庁鳥島気象観測所跡地がありました。まだその残骸も残っています。1965年5月10日に国の天然記念物保護地域に指定されてからは、一般者は上陸が出来ない島となっています。
鳥島には、年数回の学術目的調査で上陸する研究者だけが上陸を許可されています。2042年4月21日の皆既帯は、正午中心食の近くに陸地があるにも関わらず一般の観測者は今回と同様に客船で観測せざるを得ない状況です。
島の周囲は暗礁が多く、近づきすぎて座礁する船もあります。鳥島は小笠原やグアム方面へ向かう航路上に位置し、アホウドリを観察するために大型客船がすぐ沖合いを周遊する光景がよく見られます。
