

これは『ツイン・リバーブの中にTR-808の音をぶっこんでいるんですけどね。それにディレイをかけている』。この手法で独特のサウンドとなり、『今作れって言われたら、作れないだろうな』という空気感を持っている。
オリジナルでは、オモチャのドラムがサンプリングして使われ、『猿が叩いていそうなこんなちっちゃいやつで、…(中略)…いい音だな。これ録ってみようか、って』という、あらゆる音を貪欲な姿勢で楽曲に取り入れていた。
この曲は、当時テレビ出演時にもよく演奏され、あの「夜のヒットスタジオ」では、蝶ネクタイ姿で、坂本がグランド・ピアノ、細野がウッド・ベース、高橋が生ドラムをワイヤーブラッシで叩く、というYMO究極のアコースティック演奏の演出が行なわれた。
YMOの象徴ともいえるシンセサイザー、シンセドラムを捨ててあえてアコースティック楽器を演奏するっていうステージコンセプトが秀逸。やっぱりこの頃はもう散開前提ってことが知られてたのかな。
YMOの遺産INDEX
より記事を引用