





その白と黒の世界を破る鮮やかな朱色の杉の大橋は辰巳櫓を過ぎた辺りから視認でき、遠くからも眺めることができます。
中濠を囲む空間が広いので、左右どこからでも優美な橋を撮影できます。主要な橋は夜間にライトアップされます。杉の大橋の三の丸側には弘前市博物館があり、二の丸側には南内門があります。
築城当時、スギ材でつくられた橋であったため、杉の大橋という名が付けられたとされます。この橋は、戦になると敵の侵入を防ぐため壊される架け橋でした。そのため、壊すにしても焼き払うにしても、柔らかく燃えやすい性質を持ったスギが用いられたと思われます。
1821年(文政4年)、濠の両側が石垣となるとともに、ヒノキ材による架け替えが行われ、欄干と擬宝珠が付け加えられました。
三の丸市民広場の近くから眺める杉の大橋は、朱塗りの欄干と黒塗りの橋げたのコントラストが実に美しい。特にさくらまつりの季節には一面を桜に包まれて、まさに絶景となります。
桜が散り始める時期には、濠に桜の花弁が落ち絨毯となり、一層美しい景色となりますので、ぜひ写真撮影をされてみてください。
三の丸市民広場から杉の大橋まで幾つかの雪燈籠が設置されています。既に燈籠の形ではありませんが、多種多様な雪燈籠を見るのも目新しいです。
円形の樽型をした雪燈籠や津軽の名峰・岩木山山頂を模した雪燈籠。古い民家の象徴である茅葺屋根を模した雪燈籠などバラエティ豊かな造形美がそろっています。
