

1850年(嘉永3年)に外池半兵衛義治正願が養子としてその営業権を引き継ぎ、自らは柳屋五郎三郎と称すると、その後は香油を中心に整髪料に特化した。やがて明治期を経て大正期に入ると、アメリカ人技師・ハーバード・ジョイスを招くと共に「柳屋ポマード」を発売した。これが大いに売れたことで、同社を支え続ける主力製品となる。
関東大震災や第二次世界大戦の戦禍により工場や店舗をたびたび失うも、1948年には株式会社に改組し、長年にわたり柳屋ポマードのヒットにより業界を牽引した。一時は丹頂(今のマンダム)と共に男性化粧品のトップを争った歴史がある。
現在はPREXCEED(プレクシード)というブランド名で、男性、女性用のヘアケア、スキンケア製品を製造すると共に、またドイツ・シュトルベルクに本拠を置くモイラー・アンド・ヴィルツ社が、1792年に設立したオーデコロンのブランドとして有名な「4711」シリーズの国内総代理業務を行ってもいる。
