

「ハイサイ」とは沖縄の男性言葉で「こんにちは」の意。1969年に沖縄の地元レコード会社マルフクレコードから発売の民謡集のアルバムに初収録。1972年にシングルカットされ、30万枚の大ヒット。
沖縄民謡のリズムや音階をベースにした非常に明るく踊りやすい楽曲であり、いわゆるウチナーポップの先駆者的な楽曲である。
当初は「民謡ではない」との批判も多かったが、現在では創作民謡として定着し、カチャーシーの定番曲にも数えられる。
歌詞では、近所に住む「おじさん」(女性ヴォーカルが担当)と、そのおじさんに「ハイサイ、おじさん」から始まる挨拶で話しかける少年(喜納昌吉が担当)とのやりとりが明るくコミカルに描かれる。
「おじさん」は、酒飲みで少年に屁理屈をこねる存在として描かれており、少年もまたおじさんの屁理屈に屁理屈で対抗するようなやりとりを見せる。このおじさんのモデルは実在の人物であり、彼に語りかける少年は昌吉自身であるとされる。