


打ち上げ6日後には副鏡を支える3本の柱状の構造物を展開して副鏡を主鏡の前方へと伸ばし、次に主鏡の両サイドを開きます。
サンシールドが展開すると、鏡や観測機器は冷え始めます。打ち上げから29日後に最終の軌道修正が行われ、ウェッブ望遠鏡はL2点を回る最終軌道へ投入されます。
打ち上げから33日後、NIRCam(近赤外カメラ)とNIRSpec(近赤外分光形)の運用が始まります。ただこの時点では、主鏡はまだ調整されていないため画像はピンボケです。主鏡の調整作業は打ち上げ44日後から始まり、副鏡の焦点合わせも行われます。
打ち上げ60日後から90日後にかけて、主鏡を構成するそれぞれの鏡の調整が行われます。打ち上げ3か月が経過するころには、科学観測画像が撮影できるようになります。またその頃までに、ウェッブ望遠鏡はL2点を回る初期軌道への投入が完了する予定です。
打ち上げ約85日後には、NIRCamでの望遠鏡画像の最適化が完了します。その後、1か月半をかけて、他の観測機器の画像の最適化が行われます。代表的な科学ターゲットを観測することによって、全ての機器を試験・較正します。
打ち上げから6か月後、本格的な科学運用が始まることになります。
astropics
よりイラストと記事の後半を抜粋
