

多くの高校が駒大苫小牧対策を行っており、苦戦するシーンが多かった今年の甲子園。エースピッチャーの田中投手が調子が悪いとも報道されてきました。しかし、試合ごとに調子を上げていきました。
3大会連続で決勝進出した駒大苫小牧。3連覇がかかった決勝戦。今年も3連覇なるか?ということで大注目でしたが……しかし、早稲田実業と大接戦になりました。終盤にともに1点ずつをあげるとあとは堅い守りでゼロ点続き。
延長に入り、合計約3時間半に及び、延長15回まで戦ってもスコア1-1で決着つかず。規定により翌日に再試合を行うという珍事に見舞われました。
決勝戦の引き分け再試合は、37年ぶり2度目。試合後、両チームに熱い拍手が送られ、歴史に残る名試合となりました。札幌での瞬間最高視聴率は49.7%でした。
第16日目となった決勝戦再試合。試合早々から早稲田実業は得点を重ね、試合終盤には3点差になりました。3点を追いかけてあとがない9回表。粘り強い駒苫打線はツーランホームラン。1点差まで追い上げますが、反撃もそこまで。田中投手の打席で三振で終了。
73年ぶり2校目、戦後初となる3連覇(V3)の偉業はなりませんでしたが、しかし、全力を出し切り胸をはれる「準優勝」。3年連続決勝というだけでもすごいこと。
しかも、優勝に限りなく近い準優勝、互角の戦い、美しい敗戦。そんな言葉がピッタリの決勝2連戦でしたね。そして戦後、最も3連覇に近い試合だったのではないでしょうか。ちなみに札幌での瞬間最高視聴率は38.4%でした。
北海道ファンマガジン
より一部抜粋
