
当時は間違いなくマカロニほうれん荘に入り込んで読んでました。少年期の感性にあっていたのだと思います。番組内でも語られていますが、当時もある年齢以上の方には何がおもしろいのか全くわからないと言われてました。
シンデレラなどをモチーフにしたミュージカル的な話や刑事ドラマ仕立ての話、更には第二次世界大戦中の世界を舞台にした1話読み切りの話など、ストーリーがバラエティーに富んでいる。
特に戦争物に登場する兵器の考証は、同時期の他のシリアス戦争漫画に勝るマニアックさであり、馬之介初登場の回では戦争劇画で有名な小林源文のデビュー作『クリストローゼ』のパロディまである。これらのネタ風は本作が初であり、新しいギャグ漫画として衝撃を与えた。
徹頭徹尾破壊的なスラプスティックの連続で、主役の2人は常識が通用しない超常的なキャラクターだが、片方だけがボケに回るとき、馬之介が登場するときなどは、1話の半分程度は周囲の人々とまともな会話が続くこともあり、ほのかに青春漫画的な味わいも醸し出す。扉絵や大ゴマのグラフィックなセンスも大きな特徴である。
