



うちわ餅とは、うちわの形をしていたことからこの名がついたそうです。串に刺した四角い餅を濃厚なゴマダレにその場でくぐらせます。そのため注文を受けてから餅に味を付けます。
商品棚にある白い餅とは別に、四角い木枠で仕切られた箱があります。そこにギッチリと敷き詰められた串に刺されているうちわ餅が用意されています。全てそこから濃厚なゴマダレと串餅は、黒蜜だれにゆっくりとくぐらせて販売されます。
現在のお値段はうちわ餅140円、串餅130円、豆大福150円、うぐいす餅130円となっています。それにしてもタップリの砂糖と甘さを引き立てる塩が、濃い練った胡麻とタッグを組むと旨い事至極、一発で虜になります。
これらの写真を撮影したのが2016年。ちょうど晴天の弘前さくらまつりを撮影した翌日の2016年4月26日に撮りました。200本しか用意されていないうちわ餅は全て午前中で売り切れてしまうので、朝10時頃に着くようにしたのですが10人ほどの列が並んでいました。
これは先代が亡くなり、2016年3月に約4年ぶりに6代目が継いで営業が再開されたことによります。それだけ、弘前市民には待ち望まれた味なのです。
その後も営業は継続して行われているので、閑散期の真夏には夕方まで餅が店頭に並んでいることもあります。舟形の容器は端からタレがこぼれるので、こぼれないタレにこだわる方はタッパーを持って行ってタレを入れてもらった方が良いです。

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