


二の丸と三の丸と四の丸にはソメイヨシノが多く植えられているのに対し、本丸だけは何故かしだれ桜が多く植えられています。そのため開花時期にズレが生じ、本丸の桜の開花が遅く発表されています。
弘前公園は外濠が周囲にありますが、外濠の桜の開花が一番早いです。これは外濠の周囲を囲うアスファルトで舗装された道路から反射された太陽の熱の照り返しによります。
弘前城の敷地に旧藩士である菊池楯衛によってソメイヨシノが植えられたのは1882年(明治15年)になってからで、それまでは松だけが園内に育っていました。
廃藩置県が行われた当時の弘前城は、かなり荒廃していました。弘前公園は、弘前城の廃城後に津軽氏が城跡を借り受け整備して一般公開した市民公園です。
1916年(大正5年)に夜桜の見物が大盛況であったため、1918年(大正7年)5月3日から1週間、弘前商工会主催の第1回観桜会が開催されるようになりました。
それ以降、食堂、花見だんご、喫茶店などが出店します。1961年(昭和36年)に観桜会の名称を「弘前さくらまつり」に変更して、更に盛り上がりました。

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