


弘前で見られるソメイヨシノやしだれ桜は、いずれも横が長くて上に短い樹状です。これは津軽名産のリンゴの枝の選定作業から来ています。上に伸びる木の中心をカットして横に伸びるようにすれば、リンゴの収穫がしやすくなります。これを弘前方式と呼んでいます。
ここの桜も同様に、木の中心を切って樹状を横に広げるようにしています。これが連なると少ない木々がより増えたように見られます。
要らない箇所を切った後は、木酢液で埋めています。これで木々の内部が保護されますね。切った後は黒く見えるので、興味のある方はご覧になっては如何でしょうか?
ちなみに城内の古いソメイヨシノを良く観察すると、変な角度から新しい枝が突き刺すように生えています。これは接ぎ木と言って、古いソメイヨシノから栄養を採る形で接ぎ木が育ちます。

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