
夕方、日の入りからしばらく時間が経つと、南西の低い空に金星が輝き始めます。10月30日に東方最大離角となった金星は、夕方の南西の空で見ごろとなっています。11月8日夕方は、その金星に月が接近して見られます。この日の昼間には、金星が月に隠される金星食が起こります。
食が終わって月の後ろから出てきたばかりの金星が、夕方の空で月と並んで見られるのです。月は比較的明るいため、日の入りの頃にはすでに見えていることと思います。そのすぐ右下側に注目すると、空が暗くなるにつれて金星が見えてくるでしょう。
月と金星との距離は、時間とともに少しずつ離れていきます。地平線に沈むまでの短い時間ですが、じっくりと観察するとその様子もわかることでしょう。印象的な光景となりそうですので、観察してみてはいかがでしょうか。
昼間の金星食は昼間の太陽が明るすぎるので、ハッキリ言って見られません。夕方の月と金星の接近した様子の方が良く分かると思います。この記事は国立天文台 naojさんの昼間の金星食と、月と金星の接近(2021年11月)と言う記事より、昨日と今日のブログで引用させていただきました。
