
津軽三十三観音霊場第1番札所で、最勝院や百沢寺(現 求聞寺)、橋雲寺、国上寺とともに津軽真言五山の一つでもある。本尊は円仁(慈覚大師)の作とされる聖観音。もとの最勝院末寺である。

正徳元年(1711年)の寺社領分限帳によれば、小沢村で開基されたとある。元和5年(1619年)、2代目藩主津軽信枚より救度寺別当の円知坊に黒印寺領宛行状(現在、弘前市立博物館所蔵)が与えられて、小沢村と湯口村(現在の弘前市湯口)の2村に寺領20石が与えられる。
寛永11年(1634年)に3代目藩主津軽信義より久渡寺宛に小沢村と湯口村2村に改めて100石給する黒印寺領宛行状が与えられ、寛永21年(1644年)に藩主信義より観音院宛で50石加増の黒印知行加増状が発給される。