閉ざされた時間割4 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

閉ざされた時間割 翌日、また令子と放課後に会う約束をしたが、令子は欠席していた

国語の授業で、教科書を読ませていると、学期のはじめから休んでいる上谷の席に

なぜか1年の教科書をもって見知らぬ生徒がぽかんと立ち上がった

それを見た山形は「お前はまだ早すぎる! 出ろ!」と声を出した

生徒は首をがくんとうなだれ、泣きそうに「なんだか知りません 気づいたらこんなところにいるんです」

次は国語の先生が頭をうなだれ、フラフラと隣りの教室に入っていく

生徒がついていくと、良平の横にいた山形が前に倒れた

国語の先生は「ここはどこ? 私は何をしていたの?」両手で顔を覆い、泣きながら廊下を走って行ってしまう。国語の先生の振る舞いも変だが、山形の様子もおかしい

女子生徒が「山形くん、職員室へ見に行ってよ」と言い、山形が出て行って1、2分後
山形の後ろの生徒が叫び声をあげた 前に山形が座っていて、
背中を突くと指がつき抜けて、山形は目の前から消えた

山形は教室に戻り、消えたと言われるとぎくりとして
「僕は知らん! 失敬だ 僕は早退する」と教室を出て行ってしまう