アドバルーンとは主に広告宣伝目的に使われる大体直径2m-3m程度の球形の係留気球のこと。また、アドバルーン広告とはその係留気球の浮力により気球を20m-50mの高さに揚げ、横幅1m、高さ10m程度の宣伝文のバナーに一文字が縦80cm-1m程度、横1m程度で枠抜きした文字を配置したものを空中に吊り上げて、屋外の不特定多数の人々に場所の目印とともに宣伝メッセージを標示するもので、日本で発祥した広告手法である。
屋外のアドバルーン広告は夜間に於いても気球内照明やバナー照明などにより広告の掲示は可能であるが、強風(掲揚が中止される風速5m/s以上)による事故のおそれもあり、掲示中は昼夜を問わず常時監視員が配置される。
アドバルーンの係留気球には、浮揚ガスに近年まで安価であるが可燃性もある水素も使われることもあったが、引火爆発の恐れもあることから、火災防止の観点から不燃性のヘリウムに転換している。
アドバルーン広告は都道府県や市区町村が制定する屋外広告物条例の制限により、地域や施設により掲揚のできない禁止地域や広告の際の申請等が必要な場合がある。