M65(NGC3623)は、しし座にある渦巻銀河である。M65はM66やNGC3628と非常に接近して見え「しし座の三つ子銀河」とも呼ばれている。3つの銀河はいずれも、しし座銀河群に属している。M65はM66と同時にメシエによって1780年に発見された。ウィリアム・ハーシェルは「非常に輝く星雲。南北方向に広がり径12'。明るい核があり、周りは急に拡散している」。1848年ロス卿は「奇妙な星雲。左側に明るい核がある。やや上方と右側に条があり、渦状。核の部分だけよく分かれる」とした。1854年には「核の片方に暗い場所があるようだ」とした。
中心部が明るく、周囲が拡散してやや不鮮明な楕円に見える。双眼鏡ではM66のみ見えることが多い。口径10cmの望遠鏡では、中心部の構造が分かりはじめる。口径20cmの望遠鏡では3つの銀河の存在が明瞭に観察できる。M65は中心核が割れたような感じに見える。