青森市民ねぶた実行委員会・ねぶた師 北村 麻子
優秀制作者賞
それに対し黄帝は最も格上の龍と言われる翼を持った應龍を味方につけ、きという動物の皮を用いた太鼓を打ち鳴らし、立ち向かった。その爆音は五百里四方へ轟き、霧は晴れ蚩尤軍は黄帝軍に打ち負かされたという。





2日開幕した青森ねぶた祭で、女性ねぶた師として初めて大型ねぶたを手掛けた北村麻子さんがデビューした。
ねぶた名人の父、隆(64)の下で修業を始めて4年。自ら制作したねぶたが沿道の観客を沸かせ、初陣を飾った麻子は「ねぶた制作を続ける限り、合格点に至ることはない。これからも精一杯やるだけ」と前を見据えた。
麻子さんの力作に、市民や観光客は大きな拍手を送った。家族で観覧した市内の男性(54)は「初めての制作なのに完成度が高い。ねぶた作りに男女の違いはないんだね」。東京から来た田中恵利子さん(60)も「20代の女性がこんなに迫力たっぷりのねぶたを作るなんてすごい」と絶賛した。
沿道には遠巻きに麻子さんの晴れ姿を見守る隆さんの姿も。「構図のバランスや色彩も基本的な型であり、最初にしては満点に近い。めったに褒めることがない私も、褒めざるを得ない」と苦笑しつつ「ねぶた師は奥深さが分かってくればくるほど、大変な世界。努力を重ねて、私を乗り越えてほしい」と期待を寄せる。
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