オーロラの形はよくカーテンに例えられる。これは下端がはっきりしていて襞があることに由来する。下端は飛び込んでくる粒子の限界高度が、襞は磁力線の方向が可視化された結果である。カーテンの東西の長さは数千km、厚さは約500m、下端は地上100km、上端は約300~500km。オーロラの活動が活発なときには上端は1000km以上の高さになる。
オーロラの形にはバンド(帯)、コロナ(冠、放射状)、アーク(弧)、トーチ(松明)、バルジ(腫れ)など様々な形がある。しかし、これらは単にカーテンの襞のサイズや数、カーテンの歪み方やねじれ方、曲がりのみで区別されているだけであり、オーロラそのものの種類が複数あるわけではない。例えばコロナ型オーロラはカーテンが反物のように巻かれ、観測者がちょうど真下に立っている時に観測される。細い線のように光っている部分をレイという。この部分はオーロラのカーテンが幾重にも重なっているため明るく見える。