
南極氷床は、地上で最も大きな氷塊であり、面積は1400万km²、体積は3000万km²である。地球表層の90%ほどの淡水がこの氷床に固定されており、万が一融解すれば海水準は61.1m上昇するだろうと言われている。東南極氷床は陸塊の上に発達しているが、西南極氷床では底部は2,500m海面下であり、氷床が無いものと仮定すれば西南極は海面下となる。これは氷の重みで地殻が沈んだものと言われている(スカンディナヴィアではかつてあった氷床が最終氷期の終焉期を境に消滅したため、その後は現在に至るも沈降した分だけ隆起し続けている)。
