
元々ラジャンは他の象とともに水泳を習い、木材を運んで島から島へと泳ぐ日々を送っていたそうだ。しかし森林伐採が禁止され、他の象が本島に戻る中、ラジャンだけが島に残り、今でも海で泳いだり、ジャングルの中を散策する日々を過ごしている。
アンダマン諸島には特筆する産業がなく、熱帯モンスーン下におけるジャングルが最大の資源である。アンダマン紅木をはじめとする木材、コプラ、ココナッツ、ゴムなどの林産物が貴重な輸出品。近年は軟材を用いたマッチの製造工業が盛んになってきている。
島の面積の僅か4%が耕地化されているにすぎず、米、トウモロコシ、豆、キビ類が栽培されているものの、食料穀物は自給できず輸入に頼っており、チェンナイおよびコルカタがインド大陸への窓口となっている。最近は観光産業にも力を入れている。