文政小判文政小判とは文政2年7月18日(1819年)から鋳造開始され同年9月20日より通用開始された一両としての額面を持つ小判であり、新文字小判あるいは草文小判とも呼ばれる。表面には鏨(たがね)による茣蓙目が刻まれ、上下に桐紋を囲む扇枠、中央上部に「壹两」下部に「光次(花押)」の極印、裏面は中央に花押、下部の左端に小判師の験極印、、吹所の験極印さらに右上に「文」字が打印されている。この「文」字は元文小判と区別するため草書体とし、草文(そうぶん)と呼ばれる。特製の献上小判も作成され、この小判師の験極印、吹所の験極印は意図的に「大」「吉」が打たれている。