
ベンチャーズが日本で人気が出たのは2回目の来日(1965年1月、アストロノウツなどとのパッケージツアー)で、ドン、ボブ、ノーキー、メルの4人で行った日本公演からであった。彼らはシグネイチャーモデルである、モズライトのギターで真空管アンプのもつダイナミックなサウンドを奏で、たちまち日本の若者たちをとりこにし、日本に大エレキ・ブームを巻き起こした。 低音弦をスライドさせて、ピッキングを行う「クロマティック・ラン」奏法のサウンド(日本では一般的に「テケテケ」とか「グリッサンド」と呼ばれる)と共に、「ダイアモンド・ヘッド」、「パイプライン」、「10番街の殺人」、「ウォーク・ドント・ラン」、「キャラバン」など、数々のヒット曲を生み出した。彼らが本国米国で一番人気があったのは60年代で、日本では長く人気を保ち来日回数は50回を超える。