きものの名称 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

振袖
振袖

和服を着ることが既に非日常と化している現在では、着る場面によって女性用の正装の和服を選ぶマナーとしての基準は、古来よりあった「着物の挌」に基づいた規則のこだわらず今後変わる可能性がある。結婚式の披露宴で新婦が和服を着る場合は、大抵振袖を着る。しかし、50歳代以上の新婦でも結婚式の披露宴で振袖を着ていいのかどうかは、意見が分かれる。振袖が適しているのは、未婚の若い女性に限られるという意見があるが、年齢は関係ないという反対意見もある。結婚式で新婦以外の女性が和服を着用する場合においては、新郎・新婦の母親は紋付の黒留袖を着ることが望ましいとされる。新婦以外の女性の既婚者の参加者が新婦と友人であった場合、着物で出席するとき色留袖か訪問着が望ましいとされることが多い。しかし、場面によってどんな和服が適しているかの判断は現在では一般の人には解りづらくなっているのが実情である。新郎・新婦の既婚の姉妹は色留袖・黒留袖のどちらが望ましいのかという点は、意見が分かれるようである。また結婚式自体を豪華にする傾向が薄れてきたため、親族であっても訪問着などで出席する場合もあり一概には言えない時代になってきている。

着物の柄についてであるが、おめでたい場所に着るという意味で礼装用の着物には縁起の良いもの、七宝・橘・鳳凰・鶴・亀などの「吉祥模様」や、昔の貴族のような豪華で華やかな模様、檜扇・宝舟・貝桶・御殿・薬玉などを表した「古典模様」のものが主に使われていることが多い。あまり趣味性の強い柄は改まった席には向かないとされるので、選ぶ際には留意することが必要である。

着物と帯や小物などの組み合わせも厳密に着物の挌によって基本的には決められている。例えば留袖や訪問着などの格の高い礼装は本来は「丸帯」であったが、現在丸帯は花嫁衣裳と芸者の着物に残るくらいで一般にはあまり用いられなくなり、戦後は主に「袋帯」が用いられている。この場合の袋帯は基本的に緞子や金襴・綴れ織などの織物によって柄を織り出してある豪華なものが用いられ、帯全体に柄が織り出されている「全通」もしくは帯を締めたときに中に入って見えなくなってしまう所以外に柄があり、全体の六割程度に柄が織られている「六通」が主に用いられる。  

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