天地真理は、1970年代前半に一世を風靡したNo.1アイドル。後に続くアイドル歌手のスタイルを作った。キャッチフレーズは「(あなたの心の隣にいるソニーの)白雪姫」。デビュー当時の所属事務所は当時の名門、渡辺プロダクションであった。その後、渡辺プロ傘下の渡辺ワークショップ、エヌ・エンター・プライズ、スムーズクリエイツ、サムシングリアル、有限会社ケイワイであったが、現在はフリーである。
1971年に放送されたTBS系の人気番組『時間ですよ』(第2~3期)の従業員役(川口晶の次のレギュラー)のオーディションを受け西真澄と一緒に最終審査まで残ったが、合格したのは西真澄であった。それを見た主演の森光子が彼女を出演させることを提案。『時間ですよ』に堺正章の憧れる「隣のまりちゃん」役として出演、一躍脚光を浴びた。
同年10月1日にアイドル歌手として「水色の恋」(この作品は後に盗作ではないかと騒がれることもあった)でデビューし大ヒットした。以後、「ちいさな恋」、「ひとりじゃないの」、「虹をわたって」、「ふたりの日曜日」、「若葉のささやき」、「恋する夏の日」、「空いっぱいの幸せ」、「恋人たちの港」、「恋と海とTシャツと」、「想い出のセレナーデ」からなる一連の大ヒット曲を発表する。南沙織、小柳ルミ子とあわせて『三人娘』と呼ばれ一大センセーションを巻き起こした。ヒット曲は主に『森田公一とトップギャラン』で知られる森田公一が手掛けていたことは有名。オリコンシングルチャートでは、5曲が1位を取っており、この記録は後に松田聖子に破られるまで、女性ソロシンガーの最多記録であった。70年代初期に於ける天地の人気は老若男女へと及び、正に空前絶後の国民的スーパー・アイドルとして君臨。