
Wikipediaより抜粋
大変稀な現象だが、惑星が別の惑星の正面を通過する場合がある。これが次に(地球から見て)起こるのは2065年11月22日の12:43(UTC)であり、外合に近い(角直径10.6″の)金星が(角直径30.9″の)木星の正面を通過する。しかし、これは太陽のわずか8°西で起こるため、肉眼で見ることはできない。近いほうの天体が遠いほうの天体よりも角直径が大きい場合、近いほうの天体が遠いほうの天体を完全に隠すため、その現象は通過ではなく掩蔽となる。木星を通過する前に、金星が木星の衛星であるガニメデを11.24(UTC)に掩蔽するのが地球の南極地方から見られる。視差のために、観測者の位置によって実際に現象が観察される時間は数分間ずれる。
1700年から2200年までに地球から見られる惑星相互の通過や掩蔽は18回しかない。1818年から2065年まで、現象の起きない長い空白期間があるのに注意。
1702年09月19日 - 木星が海王星を掩蔽する 1705年07月20日 - 水星が木星面を通過する
1708年07月14日 - 水星が天王星を掩蔽する
1708年10月04日 - 水星が木星面を通過する
1737年05月28日 - 金星が水星を掩蔽する
1771年08月29日 - 金星が土星面を通過する
1793年07月21日 - 水星が天王星を掩蔽する
1808年12月09日 - 水星が土星面を通過する
1818年01月03日 - 金星が木星面を通過する 2065年11月22日 - 金星が木星面を通過する→上の画像、日本では不可
2067年07月15日 - 水星が海王星を掩蔽する→右上の画像・ノルウェー北部
2079年08月11日 - 水星が火星を掩蔽する →右下の画像・那覇市
2088年10月27日 - 水星が木星面を通過する
2094年04月07日 - 水星が木星面を通過する
2104年08月21日 - 金星が海王星を掩蔽する
2123年09月14日 - 金星が木星面を通過する
2126年07月29日 - 水星が火星を掩蔽する
2133年12月03日 - 金星が水星を掩蔽する
1737年の現象はジョン・ベヴィスがグリニッジ天文台で観測していた。これは惑星相互の掩蔽に関する唯一の詳細な記述である。1170年9月12日に起こった火星の木星面通過はカンタベリーの修道士ジャーヴァス、及び中国の天文学者が観測していた。さらに、金星による火星の掩蔽が1590年10月3日にハイデルベルクでミヒャエル・メストリンによって観測されている。画像は、いずれもステラナビゲーター6で作成しました。
2067年7月15日に水星が海王星を掩蔽する画像は、ノルウェー北部・スピッツベルゲン諸島のロングイェールビーン。現地時間12時53分で、0.1度の画角範囲からシュミレートした画像です。
2079年8月11日に水星が火星を掩蔽する画像は、沖縄県那覇市。
現地時間10時28分で、0.1度の画角範囲からシュミレートした画像です。