
ジェラルド・アルブライト(Gerald Albright, 1957年8月30日-)はアメリカカリフォルニア州ロサンゼルス出身のジャズ・フュージョンを中心に活動しているサックス奏者。ロサンゼルス、ひいてはアメリカ西海岸を代表するサックス奏者の一人。メインはサックスだが、他にキーボードやベース、プログラミングも用い、自身の声(バック・コーラスとして)を取り入れている事もある。
初期の頃はピアノを演奏していたが、ピアノの先生からサックスを譲り受けたことをきっかけに、サックスの方へシフトしていく。大学時代はビジネスを専攻し、音楽を副専攻とした。ルイス・ジョンソンのコンサートに行き、感銘を覚えベース・ギターを手にしてもいる。卒業し、パトリース・ラッシェンのグループに加わる。ツアー中メンバーのベーシストが離れた為、彼はベース・ギターとサックスの両方を演奏していた。
セッションしたミュージシャンは数多く、フィル・コリンズを始め、クインシー・ジョーンズやアニタ・ベイカー、オリヴィア・ニュートン・ジョン、テンプテーションズ、モーリス・ホワイト、ホイットニー・ヒューストン等である。ウィル・ダウニング、ジョナサン・バトラー、ヒュー・マセケラ、チャカ・カーンのようなコンテンポラリー・ジャズのアーティストとも共演し、名声を上げていく。また、ダウニングとは旧知の仲であり、彼との共作、Pleasures of the Nightも発表している。
ソロ活動としては1987年にアトランティック・レコードよりJust Between Usをリリースしデビュー。セッション・ミュージシャンとして活動していく中、コンスタントにアルバムを発表していく。
アルブライトはTVスターとしても活躍し、ビル・クリントン元大統領の就任式時に演奏した栄えある10人のサックス奏者の一人にも選ばれた。GRPレコードに移籍、Groovology(2002)、Kickin' It Up(2004)の2枚のアルバムを残す。
2005年にリッピントンズのリーダーでギタリスト、ラス・フリーマンが主宰するピーク・レコードに移籍し、New Beginningsを発表。2008年発表のSax for Staxはスタックス・レコードへのトリビュート・アルバムとなる。