海外のガムラン
アメリカの作曲家ルー・ハリソンはこれらの楽器を調律しなおして自分の作曲に用いており、インドネシアの伝統美とは一風変わったオリジナリティが漂う。他にも、サルヴァトーレ・シャリーノ、ジョン・ケージ、ウィル・エイスマ、ホセ・マセダのようにガムランアンサンブルに刺激されて作曲する者も少なくない。アメリカのいくつかの大学では、ガムランのサークルが大変に盛り上がりを見せており、大変高いレヴェルを維持するサークルも見られる。
インドネシアはかつてオランダ領だった経緯もあり、ガムランの楽器がオランダで使われる例も見られた。松平頼則のオーケストラ初演の際、打楽器の種類は特に指定していない部分を、ブルーノ・マデルナがガムランの楽器を用いてアムステルダムで初演した。