チリ皆既日食 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

アタカマ砂漠は大気の透明度が良く、見た事もない夜空が広がっていました。まだ南十字星は見えないので体を震わせながら一眠りzzz
朝4時頃目が覚めたら既にεカリーナ星雲と共に南十字星も昇ってきました。薄雲が切れるのを待って、愛機のMINOLTAα-8700iとISO1600フィルムで60秒で撮影しました。帰国後出来上がった写真を見ると明るい星だけが輝いていました。天の南極に近いので固定撮影でもあまりブレずに済みました。

南十字星

南十字星は1等星が2個、2等星と3等星が各1個で構成されています。名前からくる憧れもあってか、北半球では人気のある星座です。実際はオリオン座より遥かに小型です。
天の南極は、北極星の様に目印になる星がないので南十字星を使って捜します。十字架の縦の部分を南側に5倍伸ばすと天の南極に当たります。南半球も北天の星座は見られますが、天の南極が基準になるのでオリオン座も逆さに見えます。日本では沖縄or小笠原諸島の父島まで行けば綺麗な十字架が見られます。

コロナと金星

夜明けを迎えたものの、薄雲は取れないまま。ヤキモキしているうちに太陽が欠け始めました。かなり欠けた頃、空が急に青くなってきて金星も見えてきました☆彡
薄雲が取れないままダイヤモンドリングが始まります。薄雲越しに見る光は肉眼でもはっきり見えて、ついに皆既日食開始!大気のせいで若干青みがかったコロナが大変印象的で縦に伸びていました。

チリ皆既日食

突然ワァーと歓声があがり、さっきとは反対方向からダイヤモンドリングが見えました…あまりの美しさに見とれていたら、太陽の光が増して眩しくなったのでフィルターを付けながら部分日食を観測。初心者は皆既が終わったらホッとして遊んでいるけれど、私は完全に太陽が元に戻るまで撮り続けていました。撮影後は体力を消耗してしまい、帰りのバスの中では爆睡していましたzzz

薄雲ダイヤモンドリング

やっと拠点のアリカに戻り、ホテルで二日ぶりのシャワー。夜のディナーパーティーでは、皆さんの顔がニヤケていて観測成功を物語っているようでした。