上の動画は、2005年4月8日に中米・パナマのPedregalで撮影した極細金環日食です。動画のオープニングから小気味いい音楽が鳴っています。これは観測地の真正面にディスコがあって、四六時中バカデカイ音を鳴らし続けています。後から視聴する分にはイイのですが、観測中は良い写真を撮ろうとして神経を集中させているので少しイラついていました。
2005.4.8の金環皆既日食〔サロス№129…51/80〕はニュージーランド沖の太平洋から赤道を通過、中米パナマを通過してベネズエラで日没となります。1サロス前の1987.3.29は、アフリカのガボンで3秒経過する金環皆既日食が観測されました。今回の日食は、陸地にかかる範囲で金環日食、海上では皆既日食として見られました。これを総称して金環皆既日食と言います。これは地球的規模で見た掩蔽現象の学術的な言い方です。


コスタリカでも晴れたらより細い金環日食が見られたのですが、これより西の地域に遠征した方によると曇られたそうで、真円で見られた金環日食は陸地ではここが最初だそうです。これより東側ではもっと太目の金環が見られたそうです。ちなみに今回の金環継続時間は1秒です。コスタリカの海岸沿いでは0.5秒の極細金環日食が見られる予報が出ていたそうです。

この洋上皆既日食は、ガラパゴス諸島の1000km西で起こりました。南米・エクアドルのキトから、巨大なクルーズ船で皆既帯まで移動しました。オプションツアーで日本人も数人行きました。一応行った方々には、既にお会いしたことがあります。その御名前は、伏せさせていただきますm(_ _)m
最初は洋上皆既日食ツアーに参加したかったのですが、三週間の船旅になることと費用が80万円もするので泣く泣く諦めてパナマで極細金環日食を見るツアーに変更しました。もしお金と時間が自由に使える身分だったら、迷わず洋上ツアーに参加していたと思います。その御陰で2003年~2005年まで丸3年間もコロナが見られなかったのです…(T_T)
あっ、専門的な用語ばかりで意味不明に思われる方も多いと思います。http://eclipse.star.gs/dic/E-Q.htmlの一番下に金環皆既日食を図説入りで説明していますので、疑問に思った方はそちらから御覧下さい。なぜ、同じ日に日食の状態が違って見えるのか分かると思いますので…(^^ゞ