いわゆる失業手当を受給するには、月2回以上の求職活動実績が必要でした。
求職の実績と一口にいっても、そう簡単にできるものでもなく、新聞やネットなどで求人情報を見たぐらいでは認められません。
ハローワークや転職・再就職支援会社、自治体などに足を運んで実際に相談したり、職業訓練のセミナーを受講したり、資格試験の受験などの活動が実績として認められます。
これを月に2回以上求められるので、僕のようにしばらく仕事せずに休ませて、という人種は頭をひねらなければなりません。もう、条件や信条に関係なく間断なく働け、というお上の申し分なんですな。長らく雇用保険上納してきたのだから、それぐらいは許してほしいのだが。
それはともかく、求職の実績づくりをネットで検索すると、裏技として、そもそも条件が合わず到底採用されそうもない企業の求人にネット応募。思った通り不採用となるが実績にはなりますよ、などというやり方もありました。しかし、なんか企業にも失礼な気がして敬遠。コンサルを名乗るような人のサイトでこの裏技を紹介しているのは、残念です。
僕は幸い、早期退職の条件として前の会社が契約している外資系の再就職支援会社の支援を2年間受けられるので、月1回の担当者面談で、2回のうち1回はクリア。
これはオンラインで、家にいながら実績にもなり、なおかつアドバイスももらえるので助かりました。
問題はもう1回の実績づくり。
雇用保険の支給を受けるためには、最初にハローワークで説明会参加が必須で、これは実績に入るので退職直後の4月はすぐに2回の実績づくりをクリア。
その後、1度はハローワークを訪ねて相談窓口を利用したけれど、担当者は僕の希望条件を聞いてからパソコンに向かい、ネットで就職支援サイトに条件を打ち込み検索。
あの、それたまに自宅のパソコンでやってるんですけど。まあ、それでも窓口で相談したということで、実績づくりにはなったので、良しとしましょう。
一番手っ取り早いのは、就職・転職支援サイトなどが実施しているオンラインビデオセミナーの受講でした。
僕は軽い気持ちで登録していた、dodaのオンラインセミナーを利用しました。もちろん無料です。
https://doda.jp/event/kyusyoku-seminar.html
オンラインで、例えば面接を受けるときの注意点、履歴書や経歴書の書き方などの数十分程度のビデオを視聴するだけです。ほぼ実績として認定されるらしいので、家でも外出先でもいつでも実績をつくることができます。もちろんきちんと視聴すれば知識も得られるのでお得かな、と思います。
ハローワークによっては同様のオンラインセミナーを実施しているようなので、いろいろ調べてみると自分に合ったオンラインでの実績づくりも見つかると思います。
そのほか無料で相談から職業紹介まで世話をしてくれる、公益財団法人の産業雇用安定センターも退職の際に勧められていたためで登録済で、就職相談などをして実績づくりに利用、いや活用できました。
こちらは昔ながらの直接面談オンリーで、電車で40~50分ほどかかるので訪れたのは一度だけ。しかし担当のおっちゃんは親切な人でいろいろ候補を探してくれて、実際にその事業所まで足を運んで推薦してくれるなど親身になってくれました。
ただ、候補に挙げてくれた職場が若い女性ばかりだったり、通勤に1時間半以上かかる事業所だったりで、僕には合わなかったかなあ。
そうやって実績づくりを重ねているうちに、自分に合ってそうな仕事が見つかり応募、合格したので、意味がないことではなかったようです。そうして僕の実績づくりは5か月間で終わったのです。