私が障害を持ったことがなかったら、
この映画にここまで感銘は受けなかったでしょう
「ドリスはフェアなんだ。
対等に付き合ってくれるのは彼しかいない。
私に同情しないのは、彼だけだ」
スラム街のゴロツキのドリスの介護を受けることに難色を示すのは、
重度障害者のフィリップの気持ちの解らない人だけでした
・・・今の私にはとっても良く解ります
決して悲劇のヒロインな訳ではなく、
どうしても当事者にしか解らない気持ちはあるのです
動きたくても動けない
・・・歯がゆさ、
やりたいことがあっても出来ない
・・・悔しさ、
それゆえに、
「何故生かされているのか?
いっそ死んでしまいたい」
と、つい思ってしまう
私もそうです
でも、生きたいのです
他人と関わる時はフェアでありたいのです
それがちゃんと生きていることだから!
自分の周りにこのことを理解してくれる人が一人でもいたら、
それはとても幸せなことです
その幸せをつかんだフィリップ
彼はたとえ障害があっても、
それだけで生きる力が満々なのです!
この映画は、障害を持つ人、その家族、そして介護をする人たちの
永遠のバイブルになるでしょう
是非、一度観てみて下さい
『最強のふたり』
ちなみに、
この最強の二人の共通点は、
お互い人種も違い貧富の差もアリアリな相手に、
全く分け隔てなく人間同士で付き合える人柄だったことです
この結びつきが一番「最強」なのですネ
本当に素敵な二人です

