クリスマスのイベントは本当に散々だった。

ビンゴで各ホストのプレゼントが貰えたのだが
よりによって、店で一番苦手な子のプレゼントが当たる…。
しかも、その子のお客にやたら睨まれる…。
あげてもいいよ?と思ったのだが、タイミングを逃す。

リュウの出したプレゼントは
担当じゃないお客さんが当てたんだけど
上客の子が当てた子の担当のプレゼントをゲットしていたので
交換してもらっていた。

別にいいんだけどさ、やっぱ面白くなかったw

挙句、やたらお客が来ているので
私は放置されっぱなしの数時間だった。
苦痛以外の何物でもなかった。

ゴメン…帰るよ。

やっとの思いで言った言葉も
「ゴメン、忙しくて相手できなくて」のみで終了。

最悪のクリスマスだ。
とぼとぼと部屋に帰って、何も考えずに寝た。
翌日もイベントだったけど行くつもりはなかった。
今日はいかないね、とも言わなかった。

そして、私は何をしていたか?
ミサに誘われて、ヒカルの店に居たさw
愚痴をぶちまける私に、困った顔のヒカル
「別れれば?」とはじめて言われた。

別れようかな?と素直に思ったけど
クリスマスが散々終わった後
「埋め合わせ」って珍しく同伴をしてくれた。

いつもギリギリの時間に起きるから
店に同伴で入ることはいくらでもあった。
同伴なら遅刻にならないからって理由。

でも、その時は久しぶりにご飯を一緒に食べて
少しゆっくり話もして
目を見て謝ってくれちゃうから許しちゃうんだよ(;´Д`)

金ないから、一緒にいてあげることしか出来ない

リュウは私にそう言った。

私はその返事に

お金がないから、お店にもいってあげられない

そう答えた。

そんな年の瀬だった。
そんなこんなで楽しく遊んでいて
あっという間に年末になった。

恋人同士ならクリスマスって一大イベントだけど
ホストとお客の恋には例外でなく、一大戦場だったりする。

誰もがクリスマスを意中の相手と過ごす為に
物凄い必死で仕事をしてお金を用意して
クリスマスのイベントには物凄い金額のお金が動くのだ。

お正月は普通に連休でお休みだから
何より濃い時間を過ごせるのはクリスマス!!

でも、そんな空気の流れに私は気分が乗らなかった。
リュウはイベントでやる出し物の練習に夢中で
毎日毎日その話ばっかりだった。
そして「絶対来てくれるでしょ?」を連発した。

正直、彼を目当てで来るお客さんは少なくない。
そのお客さんが目の前でお金をバカバカ使って
自分が惨めな思いをするのもすっごく嫌だった。

この頃からだと思う。
本当に彼の事は大好きだったし
彼の働くこのお店も大好きだった。
だけど、この恋もこの時間もお金で繋ぎ止めている
物凄く儚い物だって事。

彼はきっと私の事を本当に好きじゃないと思う。
いや、好きではいてくれているかもしれないけど
恋人ではないんだ。

彼氏、と紹介するにはお店に友達を連れて行かなきゃいけない
彼女、と言われる為にはお金を使わなきゃいけない

こんなの本当の恋じゃないってわかっているのに
彼に別れを告げる勇気も、彼を失う勇気もなかった。

そんな中、クリスマスイベントの日
「私は今日は行かないね」と言った電話に
「オマエが来ないなら俺も店に出ない」と言った彼。

恋は盲目とはこの事なんだなぁ…バカな私。
その日は誰かのバースディの日で
ホストもお客も相当泥酔していたと思う。
私はそこそこ飲んでいてほわーっと酔っていた。

ナツミちゃんの彼が酔って私に近づいてきた。
片手にビール。酔っていたしやりとりはあんまり覚えていない。

突然、手に持っていたビールを頭の上からかけられた…

プチッっと行きました私。

相手を突き飛ばしたと思う。
それからビール瓶を取り上げて叩き割ろうとしたと思う。
幸いしたのは酔っていたから力が出なかった事。
それと同時に慌てて数人のホスト君が私を止めに入った。

リュウは泥酔でトイレに篭ったまま。
慌てて誰かがトイレに呼びに行ったのか
一気に酔いが覚めた顔で戻ってきた。

私は号泣しながら、相手を怒鳴り散らし
罵声を浴びせて大騒ぎしたと思う。
「もう絶対こんな店こねーよ!!」って言ったと思う。

と思う、って続いているのは記憶が曖昧だからですw
でも興奮状態で一生懸命みんなで謝ってくれて
申し訳ないな…。自分が逆の立場だったら出禁にするわ。

それから、もう昼近くになった店で
リュウと先輩ホストと話し合いですよ。
ナツミちゃんの彼は酔っ払って爆睡ですよ(;´Д`)

そこで何故か私はリュウに謝ったんだよね…。
迷惑かけてごめんって。
次の日も夜電話して謝ったんだよ。
んで、仲直りしてお店で飲んだの。

それ以来、酒飲んで暴れていませんwww
リュウの店に行かない日は暇だった。
家に帰って寝る以外することはなかったし
仕事もだんだん暇になり、いらん事を考える時間が増えた。

お金を稼ぐ。そしてホストに注ぐ。
その時間は淋しくなかったけど
1人の時間はホストに行かなかった時の何十倍も虚しかった。

リュウが店の旅行で沖縄へ行った。
旅行に出かける当日は私服営業の日で
営業時間も短く、私は最近よくリュウの店で会うユリちゃんと
その子の通っている別の店へ一緒に行くことになった。

その日はリュウに会いにいく前からゲイバーで相当飲み
リュウ達が旅行前で偉くご機嫌だったので相当飲み
結構酔っ払っていたと思う。

ユリちゃんが連れて行ってくれた店は
昔、J也達が働いていた箱だった。
歌舞伎町の店の移り変わりは激しい。
どんどん新しい店がオープンしてどんどん潰れていった。

今じゃ名前もホストの顔も全然覚えていないその店で
私は何故かホストと取っ組み合い寸前のケンカをして帰った。

たまたま隣に座った席のお客さんが
ヘルプも付けられず、ほったらかしにされていた。
その子は怒って帰ろうとした。しかし、誰も止めない。
担当ホストも戻ってこない。

信じられなかった。

その子の席にはボトルが5本ほど並んでいて
お金を落としていっていることは明らかだった。
お客を大事にしない店でなんか酒飲んでも旨くね~!!

そんな感じで大暴れした挙句、帰ったw

私が店で激怒して大暴れした事は
実はもう一回あったりする。
ヒカルからの電話は突然だった。
「久しぶり~元気にしてる?」
今思えば、誰かが私を見かけたんだと思う。
歌舞伎に戻っていることは知っている訳がなかった。

リュウを裏切れない(他店に行くのは裏切と思っていた)ので
ヒカルの店の前で話をした。

私は隠し事は嫌いなので、今はリュウの店に通っていること
仕事はホテトルだということは話した。
ヒデとは別れた事ももちろん告げた。
逃亡した結末が散々だったわ~と笑って愚痴った。

タバコを吸いながら、他愛もない会話をしていると
偶然、マコトとよりを戻したミサが来た

メグ~!!

正直、会いたくなかった。
あきらかに、人体によくない物でやせ細った体。
真っ黒なクマが出来ている顔。
薬物が大嫌いな私は正直、嫌悪感を覚えた。

なんで連絡全然くれなかったのよ!とか
普通に会話をしていたけど、私は後ろめたかった。
ヒロと歌舞伎を離れたときに、ミサに嘘を付いていたから。

そして、ミサの働く店の男と組んで
ぼったくりのホテトルを営業して稼いでいたから。
ミサと付き合うということはバレるかもしれない…。

今はリュウの働いている店で遊んでいるんだ
一応、付き合っている事になっているから
他店は来れないって事は早口で伝えた。

逃げるように私はその場を立ち去ったと思う。

ヒカルは「また遊びに来いよ。店入らなくていいし」と言った。
リュウとの関係にも少し疑問を抱いていた私は
ヒカルのその言葉でホストという仕事がますますわからなくなった。

リュウはお客を全く呼ばない日を作ってくれるようになり
私はなるべくその日以外は店に行かなかった。
用件だけ済ませて帰る事を告げてもリュウは止めなかった。
でも、そういう日は必ず電話で愚痴った。

引き止めて欲しい気持ち半分。
突き放して欲しい気持ち半分。

店以外の場所で2人になりたいと思っていたけど
その言葉を口に出すことは一度もなかった。
付き合いはじめてから、特に何が変わった事もなかったけど
やっぱりヘルプの子達は彼との付き合いに触れてきた。

でも、実際の所「恋人」としての何かがあったわけじゃない。
人目に付かない所でキスをすることはあったけど
ホテルに行く事はおろかセックスもしなかった。
でもそれは、大事にされている証拠なのかもと思っていた。

何より、付き合いだしてから彼は私の席に着かなかった。
店でイチャイチャベタベタする訳にもいかない
唯一、帰りのタクシーが2人だけの時間だった。

もしくは店に入る前の時間。
会話は普通に恋人同士らしい会話だったと思う。
今日あった出来事、考えている事
時間が出来たらどっか行こうとか他愛もない話だった。

物分りのいい女で居る事が最大の愛情だと思っていたから
彼のお客さんが来ている日は、リュウとは口を利かなかった。
すれ違ったときにちょっと手を握る。
同じ銘柄のタバコを吸うとか、お揃いの100円ライターとか
それだけで私は本当に満足していた。

ヘルプで付いてくれるホスト君達との会話は冗談抜きで楽しく
リュウは一緒に居る時にカラオケを歌うことを嫌ったので
むしろ、席を離れていてくれれば好き放題だったw

夜、リュウが起きる時間に電話して起こし
帰宅して店に1回電話して
リュウが家に着くと私に電話をしてくれた。

好きとか愛してるとか言ってくれない分
不思議と自分は愛されているのかもと感じた

私の周りにリュウの居るお店に通っているのはナツミちゃんだけで
他に店の客で出入りしている人が居なかった事も
多分、私の不安材料がなかった原因だと思っている。

リュウと関係が終わった後に知ったけど
リュウが本当に私と付き合っていて別に彼女が居なかったのか?は
そのお店で働いている誰もが知らなかったらしい。
その位リュウの営業方法は完璧だったんだと思う。

でも、本当は私はいつも疑心暗鬼だった。
いつも他のお金を持っているお客さんに怯えていた。

私はお店に出入りする事は許されていたけど
高額なお金を使うことは許されていなかった。
お金がなかった事は事実であったけれど
ドンペリを入れたりする時はリュウが半分払った。
1日で10万以上使ったことなんか一度も無かった。

大体、週に何回か顔を出し素っ気無く対応しあう私達の姿を見て
リュウのお客達は黙っているはずがなく
高額なボトルがリュウの客からどんどん出ていた。

高額ボトルが入る=リュウがそのお客の席に着く
その度に私の席に来る時間はどんどん減り
だんだん、あまり席に着かないどころか
オープンからラストまで居てもリュウが私の席に戻らない事が増えた。

私は大好きなお店にお金を落としているんだという理由で
通っているんだと自分にも他人にも言って
無理矢理納得しようとしていた。

たまにはゆっくり話がしたいと訴えたとしても
リュウがその願いを叶えてくれる日はたったの1度も訪れなかった。

そんな中、ミサと偶然再会する日が訪れる。
久々に掛かってきたヒカルからの電話だった。

今考えても、リュウの「少し考えさせて」はわからない。
そういうポーズで更に私をひきつけるつもりだったのか?

考えさせての次の日、私は返事が欲しくて店に行った。
リュウの返事はこうだった。

「男と女じゃなくても良い関係って築けるんじゃない?」
メグとは、そういう付き合いじゃなく
正直に向き合って付き合いたいからと言われた。
嫌いなんじゃなく、こういう商売で傷つけたくないと。

私は正直ショックだった。
やっぱり見た目が綺麗じゃないから断られたのか?
その日は浴びるように酒を飲んだ。

そもそも、私はその当時酒に強かった。
JINRO1本をほぼ1人で空けることもザラだった。
ホストに飲ませる用のJINROと自分が飲むボトルを分けていた事もw

女の子の飲み方じゃないといわれればそれまでだが
私はビールが飲めなかったので、焼酎しか飲まなかった。
ブランデーも味が好きじゃなくて好んでは飲まなかった。
梅酒も結果悪酔いするので、ナツミちゃんと一緒の時は飲んだが
普段、1人で行くときはJINROで割り物烏龍茶が主流。

ちょっとフラフラになりながら帰宅した私を
物凄い心配そうにリュウは見送ってくれた。

リュウと私の約束事のひとつに帰宅したら必ず電話というのがあった。
店が地下だったので、携帯ではなく店にかけた。
その日も家に付き、布団に入ってグルグル回る頭で電話した。

「フラれちゃったけど、これからもよろしくね!」と言う私に
リュウは、店で話したのと同じ話をしだした。
が、途中で「でも心配なんだよな」と言った。
それからは独り言の用にいろいろ考え出し
10分程たった頃だったと思う(酔ってたからもっとかも)

「やっぱり、俺と付き合ってくれない?」

Σ(゚Д゚;エーッ! 大どんでん返しだ。
私は何度も「本当にいいの?」と聞いた。

その時は嬉しくて嬉しくてニヤニヤしながら寝た。
「付き合うからには普通に付き合おう」
私はこの言葉の意味がよくわからなかった。

でも、本当に好きな人と心が通ったという達成感で胸が一杯だった。

お盆が明け、私はその1週間で貯めたお金を持っていた。
盆休みが明けたその日もリュウからの電話はなかった。

もういちどあのお店に行ってみたい!

その気持ちが強くなった私は
自分の仕事が終わる1時間前にお店に電話をした。

リュウ君お願いします」

2分くらい待たされた後、リュウが電話に出た。

色恋電話まだですか?w」ふざけて聞く私にリュウは大笑い。
私は、指名料金やシステムを電話で聞いて
いつもなら家まで送ってもらう車を歌舞伎町に向かわせた。

私が自分からホストクラブに出向き
自分から指名ホストを決めてお店に行くのは初めてだった。

席に着き、リュウがすぐにやってきた。
「ごめんね~色恋電話しなくってw」笑いながら話した。
ホストに行けば、ホストが勝手に恋愛モードになり
あれやこれや口説いてくるのが当たり前だと思っていたが
リュウは全く違った。

今までの事、仕事の事、日常生活の事
普通の会話を冗談も交えていろいろ話した。
好きになるのに時間は掛からなかった。

コイツでもまぁいっか。と今まで決めていた指名ホスト。
この人じゃなきゃダメ」って思ったのはリュウが初めてだった。

その日から3日に1回位のペースでお店に行った。
ボトルを無理強いされる事もなく
ドンペリを催促される事もなく
本当に純粋にお酒を楽しみ、会話を楽しみ
爽快な気分で毎回タクシーで帰宅していた。

もちろん、同棲している彼の話もリュウに相談していた。
リュウは多分、それなりに真剣に話をしてくれたと思う。
メグが幸せじゃないなら別れた方がいいよ」
誰かにそう背中を押されるのを待っていたのかもしれない。
その言葉をくれたリュウに私は泣きながら今までの話をした。

家に帰り、私はヒデに対して
「もう、私達ダメなんじゃないかな?」と告げた。
ヒデはそのセリフを待っていたかのように
「俺、実家に帰るよ」と言った。

ヒデが出て行くことが決まり
私は歌舞伎町ソープで知り合ったマミちゃんの家へ。
マミちゃんの家とリュウの家が近かったのもあるが
仕事も遊びも歌舞伎町にどっぷりな私には
やっぱり新宿住まいが一番だと思った。

ヒデが出て行ってすぐに私はIに告白した
リュウが傍にいてくれたらいいなって思う」と。

ホストなんか客から告白されたら即答でOKするもんだと思ってた。
しかし、リュウは少し黙った後
「少し考えても良い?」と言った。

意外だった。
ヒデをつれて帰って数ヶ月。
住まいの近くの美容室で働き出したが
「道具買うからお金貸してくれない?」
「給料前借で借金払っちゃったから昼飯代ちょうだい?」

私は毎日、早朝のソープで働き
少ない稼ぎで一生懸命養っていましたが
給料が入っても家賃を半分出してくれるわけでもなく
「カットモデルのスカウトだ」と出かけて行っては朝帰り。
「お客さんに女が居るってバレると気まずいから」と
外を歩くときも離れて歩くように言われ
私は想像していた甘い生活とのギャップに苦しみます。

そんな中、ソープを辞めてぼったくりホテトルを始めた私は
収入もそれまでの倍を稼ぐようになり
気持ちもお金も落ち着いて彼と暮らせるようになったのに
彼は持病のヘルニアで入院。

そして、その病院で私ではない女が来ていることを知り
彼との関係も終わりにしなければ…っと悟るのです。

彼が入院中の中、夜の仕事をしていると聞きつけた
新宿のソープ時代に知り合ったナツミちゃんから連絡が来ます。

ナツミちゃんが付き合ってる彼を紹介したいから
一緒に飲みに行かないか?と誘われ
言われるがまま、私はまたホストクラブの扉を開きます。

ヒカルタツが居た店とは全く違う雰囲気。
お客さんも着飾って、常に満卓で盛り上がる店内。
私が経験した「本当のホストクラブ」は初めてだったと思う。

ナツミちゃんに紹介された「彼」も
よくホストの紹介される風俗新聞でよく見る人気ホスト。
初回の私に対して、人気のホストを次々と紹介してくれて
私は圧倒されてしまったのですw

「どんな人が好みなの?」と聞かれ
色恋営業がちゃんとできる人」と答えた私w
「顔はどんな人が好み?」と聞かれ
「顔はブサイクでも可だよ」なんてふざけた答えをすると
長身のお世辞にもカッコイイとは言えない男が隣に座った。

リュウです~よろしく♪」
ノリの良い彼は、店でも盛り上げ役のようだった。
さっきから何本も入るドンペリコールを仕切るのは必ずリュウ
お世辞でもなんでもなく、スゴイ!の一言だ。

名前を聞かれて、いろいろ話す。
私の地元のホストクラブで働いていた事もあるらしく
地元の話で盛り上がって意気投合。
ナツミちゃんもドンペリ入れたりして久々に楽しく過ごした。

今まで経験した事もないお店の雰囲気も凄く気に入り
私はIに「じゃあ、色恋電話待ってますw」と
冗談半分に告げたのだ。

その日からお店はお盆休みで
私から電話する事もなければ、リュウから電話も来なかった。

家に帰り、退院したばっかりのヒデに風俗新聞を見せ
「ねーこの人!スゴイかっこよかった~」と報告した。
ヒデは聞き流していたけど、次の日その新聞は捨てられていた。

すっかり私の中ではヒデに対する恋心は冷め
リュウに会いたい一心でお盆休みが明けるのを待っていた。
しかし、程なくして色恋営業だった事を知るバカ娘。

ミサとたまたま一緒じゃなかった夜、
タツの店の入り口で女の子と抱き合うタツを発見。

ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!

その女の子に対する営業なんだとはわかっていたけど
自分に対する甘い言葉も営業なんだと気づく(遅

風林会館の柱の影からタツの携帯に電話する私。
「今の女の子誰?」
「あ…え?!何?何の話??」すっとぼけてるよ…。

タツは顔はカッコよかったけど、営業は下手だったようで
その後もボトルを売り掛けで入れた時に
「俺が払うから」と気前良く言ってくれたものの
〆の日になったら
「売掛払ってね」と言われたり…。

結局、タツの事は放置でヒカルの店に通う私。
ヒカルに愚痴る愚痴るwww
それでも「そかそか…それはマズイね」とか
「オマエももっとちゃんと捕まえておけよ」とか
アドバイスをくれたりするので、だんだん親友の様になり
男としての魅力で指名というよりも
人間的信頼で指名する男に変わっていた。

その男女の仲を超えた友情風味はだんだん仇になります

タツは何も知らず営業をかけてきますが
「彼氏なら彼女を店に誘わないで」という私に
結局、気弱なタツは作戦を失ってしまい
一緒にカラオケに行ったりご飯食べたり
ホテルに泊まったり(でも何もしないw)

そんな中、ミサマコトとの間と
私とヒカルの間に転機が訪れるのです。
新人ホストが数人入店してきて、その中にマコトの先輩という人
そして、全くの素人で美容師上がりのヒデという男が入店。

私はヒデの職歴(美容師とかスタイリスト)に興味を持ち
必ずヘルプに付かせる様に場内(払いはミサだけどw)
ミサマコトとのマンネリに飽きて、先輩のケンイチを必ず場内。

そして、私とミサが住む部屋にケンイチが何故か転がり込み
ミサの計らいでヒデも部屋に転がり込み
奇妙な同棲?生活がはじまるのです。

指名変更は禁止の店でしたが
超太客のミサの我侭ですから店も聞かずにはいられず
マコトからミサは指名変更し、私もあえなくヒカルからヒデへ指名変更。

ヒカルと私は恋仲ではないと店でも公認だったので
「好きな彼を指名して何が悪いの?」という言葉に
店全体が嫌なムードになった事はいうまでもありません。

タツにもすぐに指名変更事件は伝わり
わざわざ夜中、私に会いに来て止められたりしましたが
私の気持ちは全く変わらず…。

そして、ヒデと私は本当に付き合い始め
タツの二の舞になりたくなかった私は
本当に好きならホストを辞めて」の言葉の通り
ホストを辞めて、ミサの家も出て、同棲をはじめました。

ヒデは別に私が好きだったワケではなく
ただ単純に、ホストを辞めたかっただけだったようで
使える女なら誰でもよかったのだと今では思います。

店でお金を注ぎ込むホストではなく
家で飼う、ヒモ男との生活だと気づくのに半年…。
私はミサにも嘘を付き、愛する彼の為にせっせと体を売り
中身の無い幸せを信じていたのです。