うぅ…長かった。

フィクションとはいえ、自分の身の上に起こった事を

90%はノンフィクションで書いているので、本当に途中挫折しそうになりましたw


mixiで書いているときに途中2週間くらい書く事をお休みしたのですが

私の中では葛藤でした。

本気でまだ本当は好きなのかもしれない…と錯覚するくらい

当時、彼を思っていた気持ちがぶり返して辛かった。


何度も夢で見たし、自分のおぞましい程の記憶力を呪いたくなったりw

思い出してると、昨日起こった事の様に錯覚するくらいかなり詳しく思い出すんですよ。

最近のテーマソングはずっとJAMの「そばかす」でした。


思い出はいつもせつないけど~♪


切なくて苦しくて、でも楽しくて素敵だった。


最初、歌舞伎町…を書き始めたとき

ホストと嬢…の内容も全部一緒に書こうと思っていました。

でも、毎日当時の記憶を掘り起こして書いていると

どうやってもホスト時代の話を風俗嬢生活と同時に書くのは不可能でした。


それは自分の中の矛盾点だったり、気持ちの二面性だったり

ホストに行くためだけに働いていたような気もするし

世の中に対する、子供の頃からのいろんな思いで働いていた気もする。


これからラストまでもうすぐですが

リュウと私の関係はこの後更に1年間続きます。

本当にさよならした私のリュウに対する気持ちはどこにいくのか?


後もう少しお付き合いくださいね。




---------- キリトリ -----------


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来週、もう一度会おうといってその日は帰った。

その時は店に行かないで、外で飯でも食ってゆっくり話そうと言われた。


約束の1週間後。店にガサが入った。

リュウとの約束どころじゃない事態になった私。

今日はダメだと思い、リュウに電話した。


もしもし…今日ね、働いている店にガサ入っちゃって…


あ、そうなんだ


え?「あ、そうなんだ」ですか?

大丈夫なのか?とか、今どこにいるんだ?とかないんですか??

その時に、冷めた。

口先だけで大事だって言っても、その程度なんだ私は。

もうホストなんか絶対信用しない!!


だから、しばらく会えない。また電話する。


そっか…わかった


あれだけ先週、お互いの気持ちを確認したのにたったこれだけの電話で終わった。

腹立たしかった。

それから、リュウから電話は来たけど出なかった。

これ以上、自分の気持ちを惑わされたくなかった。信用できない。


留守電に「心配してる」とか入ってる日もあったけど

何を心配してるの??と思っただけで、私は電話もかけなかった。


そのまま、私は店が閉まっている間大阪へ出かけた。

大阪に居る間も毎日電話が来たけど、もう私の興味はリュウにはなくて

新しい彼への気持ちに向かっていた。

大阪に滞在中、たまたま部屋で1人の時にリュウから電話が来た。

今なら何を言われても、今日会う必要はないし揺れる事もないと確信した私は電話に出た。


もしもし


あ、メグ?俺。今どこにいるの?ずっと電話出ないし…


私、大阪に居るの。店が再開するまで大阪に居ると思う。


えっ?!なんでまた、大阪なんだよ!心配ばっかりかけるなよ!


そこからまた切々と、どれだけ私の事を思っているか、愛しているかを語った。

気持ちが離れてしまうと、本当に滑稽な会話だし薄っぺらい言葉だ。

愛してるなんて、口から出てしまったら消えるんだ。愛は口で伝える物じゃない。


リュウの気持ちはうれしいけど、私達しばらく会わない方がいいと思う。


私は東京に帰ったらまた連絡するからといって電話を一方的に切った。

連絡するから…って言ったけど、もう連絡するつもりはない。もう彼に何も言う事はない。

もし、リュウの言う「本当に愛している」相手が私なのであれば

彼が本気で私を思っているのであれば、私がアクションを起こさなくても事は進むだろう。


東京に前の晩、新しい彼から電話が来た。

「東京に帰ったら、これからは一緒に過ごそう」と言われた言葉に

私は「うん」とだけ答えた。

私にはもう新しい恋がはじまっているんだ…。


バイバイ…リュウ。本当にお別れだね。



---------- キリトリ -----------


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リュウが隣に座る。

隣に座った途端、抱きしめられた。


「会いたかった」


そこから、リュウがこの半年どれだけ頑張ったか

あの時のリュウの周りの状況の真実。

私にしてしまった仕打ち、投げてしまった言葉に対する後悔

出来るならやり直したい事、やり直せるなら、もうホストとお客という関係はやめたい事

私の目を見てまっすぐ話してくれた。


裏切られても、裏切ってしまっても、やっぱり私はリュウが好きだ。


失った時間が長かったから、2人の心を引き寄せてくれたのかもしれない。

今度こそ、この人を信じてついていっても大丈夫なんじゃないか?そう思った。


「俺が、この業界でてっぺんに立ったら、結婚しよう」


うれしかった。

ちゃんと思ってくれていたんだ…そう感じた。

リュウには言えなかったが、その時私には気になる人が居た。

リュウの事を全て忘れて、彼と付き合うのもいいかもしれないと思っていた。

でも、リュウがもう一度私とやり直すつもりでいるなら

私はリュウを選ぶ。そう決めた。


その時は舞い上がっていてわからなかったが

このホスト業界でてっぺんに立つって、どうなったらてっぺんなんだ?

歌舞伎町の頂点に立つって言う事なのか?

それとも日本のホスト業界の頂点なのか?

今、普通に考えたらただ単純に昔の客を引き寄せる上等手段だったんだろう。


常々リュウは言っていた

「酒の席で結婚の約束をしても、それは無効だ」

でも、私はその時の雰囲気とリュウの勢いに完全に騙されていた。

リュウも本気で私を思ってくれていると信じて疑わなかった。


ひとしきり話した後、リュウは別の席を回ると席を立った。

変わりに、リュウの先輩ホストであるコウキが来た。

コウキは多分、私とリュウの事を一番知っている人だ。


メグ、お前本当にバカだなw」


そういって、コウキは話はじめた。

私が居なくなった後、リュウは少し荒れたそうだ。

でも、誕生日を期に人が変わったように仕事に打ち込み、お客さんを増やし

あっという間にナンバーワンに返り咲いた。


「でも、メグより大事にしているお客さんは誰もいなかったよ」


コウキは売掛事件の事もリュウから相談されていたらしい。

あの日、私が投げた「私はただのお客だったの?」という言葉に傷ついて

コウキに泣きついたそうだ。

その後、私が現れなくなって、コウキも私に電話をしようか迷ったとか。

何度も仲直りをするようにリュウに促したけどリュウリュウ

「あんなに傷つけたのに、今更メグを取り戻せる自信がない」と言って

結局、今日まで過ぎてしまったんだとか。


最後に、コウキが言った。

「もう二度と、リュウの手を離すなよ。今度離したらもう次はないぞ」


もう次はない。私はリュウと生きていく道を選ぶんだ。


でも、この日に起きた幸せな時間は蜃気楼のような物だったんだろう。

翌週に私の身に起こった事件が、私の気持ちを180度変えるものになるなんて…。




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リュウが電話に出た。

何をいったらいいんだろう…。


忙しいのにごめんね…メグだけど…


こうやって言うのがやっとだった。もっとたくさん言いたい事はあるのに

名前を名乗るのが精一杯だった。勇気を振り絞って続けた。


あのね、ごめんなさい…ずっと連絡しなくて…


もし、次に話すチャンスが訪れたら謝ろうと思っていたのでとにかく最初に謝った。

電話してくるな!って怒鳴られる事も想像しながら話した。

返事は全く予想外の展開だった。


メグ、ずっと連絡待ってたんだよ。


私は多分泣いていたと思う。

安心したんだ、一番大好きだった優しかったリュウの言葉に安堵した。

私は続けて、今日ツヨシに会った事を告げた。

半年も経って、やっぱり謝ろうと思って電話した事。

あの時は裏切って申し訳なかったと思っている事。


忙しいのにこんな事で電話してゴメン。もう切るね。


もう心残りはない。

これで本当にさよならできる。私はそう思っていた。


今から、俺に会いに来てくれない?


そんな展開は全く想定していなかった。想定外の出来事です。


でも…お金…


お前、今の俺を知らないからそんな事言ってるんだなw

俺、今ナンバー張る位売れっ子なんだぜ!金なら心配するな!

じゃ、まってるから!すぐ来いよ!


電話を切って、ユキに電話の内容を告げ

すぐにタクシーに飛び乗った。


久しぶりのリュウ。久しぶりのお店。扉を開ける前に深呼吸した。


いらっしゃいませ~~~!!


店に響き渡る音、声、全てが懐かしくて自然と顔が緩んだ。

ツヨシが入り口まで迎えに来た。


メグさ~ん!さっき会ったばっかりじゃないですかw」


ツヨシに笑われながら、席に誘導された。

一番人目に付かない席だ。ゆっくり話すには丁度いい。

もう、私のボトルは廃棄になっているだろう。

と、思ったら…出てきた。落書きだらけの私のボトルが!!


そのボトルを持ってきたのはリュウだった。


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タバコを買って、バカ騒ぎをしながら振り向いた私は

本当に固まった。フリーズだ。声も出なかった。


振り向いた先には、ツヨシとその仲間だった。

店の買出しだろうと思われる荷物を手にたくさん持っていた。


メグさんじゃないっすか!!」


ツヨシは何も知らないのか?嬉しそうな顔でこっちに来る。


「何で最近顔ださないんすか?リュウさんとなんかあったんすか?」


本当に知らないのか?知ってたらそんな何も知らない笑顔で話しかけないだろうな。

金払わずに飛んだお客だって知ってたら…多分、声を掛けないで知らないフリをするだろう。

いろいろあって、リュウとは終わった事をツヨシに話すと物凄いビックリした。


メグさん、そんな事言わないでリュウさんに会いにいってあげてください」


ツヨシの話だと、リュウは夏ごろから頑張って営業成績を伸ばしているそうで

そのせいなのか?仕事中は張り詰めているけど元気がないんだそうだ。


半年も経って忘れかけていたリュウの事を思い出した。

そして、元気がないリュウの姿を想像して胸が苦しくなった。

嫌いになって別れた訳じゃないけど、私には会う資格はない。


ナンバーを張れるくらい、売り上げを伸ばしているならきっといいお客さんにも恵まれている。

新しい彼女だって出来ているに違いない。私が今更会いに行く必要もない。

自分に一生懸命言い聞かせる私。


メグさん、近いうちに絶対会いにきてくださいね!!」


そういって、ツヨシは店に戻っていった。

ユキリュウの話はしていたから、大まかな内容は知っていた。


メグちゃん、会いにいかないまでも電話くらいしてみたら?」


ユキに言われた。

もし、電話をしなかったとしてもツヨシが店に戻って私にあった事をリュウに話すかもしれない…。

その話を聞いたら、半年も何の音沙汰もなかった私に怒って電話をしてくるかもしれない

正直、まだ売掛を全額払った訳じゃなかった。

お金だけ渡して、冷たく店に戻るリュウに会うのが苦しくて私は電話をするのを辞めていた。


私は少し考えた。

結局、ユキが行っているお店にもいかずユキの家にお邪魔して、いろいろ話をした。

時間は2時。間違いなく出勤している時間だ。電話をするなら今だ。


ドキドキする指で、携帯のボタンを押した。

携帯には営業中絶対に出ない。なので、お店に電話を掛けたんだ…。


呼び出し音が鳴る…


ありがとうございます!クラブ○○です!!


あの…リュウ君、いらっしゃいますか?


リュウですね、あ!そのリュウの呼び方はメグちゃんだなwww


私はリュウの呼び方にちょっと特徴があった。ちょっと訛っているのだw


ちょっとまってね、すぐに呼ぶから。メグちゃんだって言わないでかわるね。

気が利いているのか、余計なお世話なのか…。

リュウは私が電話をかけたと知らずに電話にでるのだ。

緊張で手が震える。ドキドキする。涙が出そうなくらいだった。


次の瞬間、出た


お待たせしました~リュウですけど?


緊張で最初の声が出ないくらいだった。



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リュウに会わなくなってからも

私はたまにホストクラブには足を運んでいた。

お金がないから、決まった店には行かない。

そんな中ヒカルはホストを辞めた。

ホストを辞めたヒカルは、あっけらかんとしていた。


リュウとの間に起こったことをヒカルに話すと

「どっちの気持ちもわかるなぁ…」と言った。


もうホストじゃないヒカルは結構裏話を私にベラベラ話し

気持ちと建前はやっぱり違うんだよなぁ~と懐かしそうに言った。

私の事は、フラれたときはちょっとショックだったけど

ずっと妹分みたいな、良き理解者で、良き友達だと思ってくれていると言った。

なので、数ヶ月に一度は電話をしてきて近況を伝え合った。


私は夜の歌舞伎町に出る機会があると、わざと暇そうにセントラルロードを歩いた。

そして、キャッチに出ている新人ホストと仲良くなって歩いた。

明らかに向いてなさそうな子は店を辞めさせて、普通のバイトをさせたり

向いてると感じた子には、営業の秘訣を教えた。

秘訣を話した子は自然とその店で売れた。

私はその子の店には一度も行ったことがないのに

たまに相談の電話をもらったりしていた。


気に入った子に声を掛けられて、行った事がない店の名前だったら

遠慮なくついていって、初回料金で飲んだ。

大体、3000円~5000円くらいで飲み放題。

2時間のみの所もあれば、無制限飲み放題の店もあった。


でも結局、私は初回で行った店に2回以上行く事はなかった。

リュウの事がずっと気になっていた。

遊び歩いている噂を聞かれたら…知っている子に会ってしまったら…

そんな思いがあったので、2回以上同じ店には絶対行かなかった。


それでも、歌舞伎町の中では十分に遊べた。

ホストクラブなんて、開店しては潰れてまた新しい店が出来る。

夜遊びをするのは月に1~2度だったけど

それで十分満足して帰っていた。


それ以外は、自分の働く店の社長に付き合って飲みに行ったり

たまに2丁目のゲイバーに顔を出したり。

そうやっていくうちに、リュウの事も忘れていった。

忘れてはいなかったけど、思い出す時間は確実に減った。


時はどんどん流れる。

また冬が来て、クリスマスが過ぎ、お正月を迎え

私は新しい店で働いていた。

新しい店で一緒になった、ユキがホスト好きで

彼女の出入りする店によくついて行く様になった。

指名したくなるような顔の男は居なかったから

いつも3000円。

ユキが入れるボトルで一緒に飲ませてもらい

適当にカラオケを歌って楽しく過ごした。


その日だって、いつも通りタバコを買いにコンビニに入った。

ユキとその後遊ぶ約束をしていたから

2人でタバコを買って振り向いた瞬間、私は青ざめた。



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約束の時間をちょっと過ぎて、喫茶店に現れた。

私は顔が強張っていたと思う。

泣きはらしてぐしゃぐしゃの顔。

相当ブスだったに違いない。百年の恋も冷めるようなブス面だった。


目の前にリュウが座る。


電話の時は声を荒げていたけど

目の前に現れたのはいつものリュウだった。


「どうするつもりでいるんだ?」


静かに私に問いかけるリュウ


私は、重い口を開いて話した。

本当はもっと早く言いたかったけど言えなかった。

ギリギリまでどうしたらいいか悩んだという事。

確かに私はその日、仕事に行こうとした。

だけど、店に出るのが怖くて行けなかったんだ。

お金も大事だったけど、リュウなら許してくれるんじゃないかと思った。

素直に全部言った。


リュウの答えは厳しい物だった。


今の俺が金がないのわかってるだろ?

金なんか立て替えられる訳がない。

その上、お前の売掛が入らなかったら給料が貰えなくなる。

俺は給料日までにその売掛を埋めなきゃいけない。

どうするつもりなんだ?金、持ってこれるのか?

風呂屋とか行って働いて来いよ。その間に俺もなんとかするから。


そりゃ~そうだ。最もだ。私が悪い。

リュウが提案した風呂屋はもう私は働けない場所だ。

宛てもなかったし、何よりこれから働く場所は今までどおり

儲からないぼったくり店しかないんだ。

もう、借金も出来ない。トイチなんかで借りる訳にいかない。

その事を告げた。


リュウは呆れ顔で言った


「じゃあ、とにかく10日後までに持ってこられるだけ持ってきて」


そのまま席を立った。


私は一言言った


リュウにとって、私はやっぱりお客だったんだね…」


何も言わずに立ち去るリュウをもう引き止める資格は私にはない。


こんなに好きだけど、こんなに愛しているけど

自業自得だ。


でも、やっぱり私も裏切られたんだ…。

もうホストは好きになるまいと心に誓った。


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いつもどおり、電話に出た。

リュウの声を聞いたら涙が出てきた。

突然嗚咽をあげて泣く私に、さすがのリュウも目が覚めたようだ。


「どうした?何かあった?」


いつも通り優しく尋ねてくれるリュウ

もう、明日からはこの優しい声も聞けない。

今日で終わるんだ…私は確信していた。

でも、心のどこかでリュウが助けてくれるんじゃないかと思ってもいた。


「ごめん…売掛払えない」


ハナちゃんが横に居て様子を見ていたけど

そんなの構わないってくらい、私は電話を握り締めて号泣していた。

心の中で、お願い…助けて!そんな事気にしてないって言って…と願った。

私の願いは見事に打ち砕かれる返事が来た。


何でもっと早く言わないんだよ!!


声がいつものリュウじゃなかった。

私は心の中で言える訳がないじゃん!と思ってた。

言ったら助けてくれたの?言ったら許してくれたの?

その次に出た言葉に、私の気持ちは冷めた。


「1週間早かったら、仕事だって借金だって紹介できただろ!」


耳を疑った。借金?仕事?

払えないという話だったら、借金してでも体売ってでも払えという事だ。

確かにそうだ。私が遊んだお金だ。

借金してでも、体売ってでも払わなきゃいけない。


だけど、リュウにとって私はそういうお客だったんだという事実。

いくら寝起きで機嫌が悪かったとはいえどうしてそんな事が言えるんだろ…。


この時、この1年近く私達がやってきたことは

「色恋営業」という歌舞伎町のなかでは極当たり前の付き合いで

リュウと私は「ホストとお客」以外の何物でもなかったのだ、という事が理解できた。


私は泣いて謝るしか出来なかった。

ゴメン…ゴメン…と泣きながら謝る私に追い討ちをかけるように言った。


「泣いてても金なんか出てこねーんだからさ、とりあえず2時に喫茶店で」


一方的に電話は切られた。

何よりもショックだったのは、愛されていたと信じていた関係が

全て他の人と同じお金とお酒と欲にまみれた関係だったんだという事実。


私は化粧もせず、着替えもしないで、2時に歌舞伎町の喫茶店へ行った。

私は裏切られた…という気持ちで一杯だったけど

それはリュウの気持ちの中でも同じだったのかもしれない。

もし、私の事を信じていてくれたのだとしたら

もし、本当に私の事を好きでいてくれたのだとしたら

お金が払えなくなるまで店になんか絶対に呼ばなかったんだと思う。

ほんの少しの希望を持つとしたら、そうだったと信じたい。


裏切ったのは私だ。


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私はその時、何を思ってそうしたのかわからない。

今まで、売掛をバックレて逃げた事はなかった。

それまでに遊びに行った店で売掛をした場合、

ヒカルの時は「○万円貸したでしょ。それで払いなさい」と言ったし

他のホストの時も、いろんな言い訳をして逃げた。

といってもそんな高額な売掛はしなかったので

ほとんどは支払って終わりだったんだけどね。


リュウの店での売掛は必ず払っていた。

とにかく、どんな事をしてでも払った。

それこそ、払うために月末は店に行かないなんて事もザラだった。


その月は、本当に仕事も暇だった。

私は諸々の都合で、昼間お店に出て働き

夜はハナちゃんのお家の留守番をする生活をしていた。

そのおかげでお金は稼げなかったけど、ハナちゃんがご飯を食べさせてくれたり

仕事を紹介してくれたりして、どうにか生活が成り立っていた。


でも、週に1度は夜遊びに出られる機会があって

リュウに会いに行く事が出来ていた。

稼げてないけど会いたい…売掛。

売掛をどうやって払うか考えてはみたけれど

今のままじゃ到底払えそうもなかった。


私の中のルールで10万円をこえる売掛はしないと決めていた。

しかし、その月はあっという間に15万円まで売掛をしてしまった。

私のルールを知っているリュウは「大丈夫なの?」と聞いたけど

「なんとかする」とだけ答えて、本当は胃が痛くなる日々だった。


月末が近づいても、お金はいくらも入ってこなかった。

ハナちゃんに家賃を渡してそれで精一杯だった。

新しく入った店が酷く手荒な店だった事もあり

月末、最後の賭けだった稼ぎも耐え切れずに退店してしまったために

財布の中身は数千円という事態だった。


もう、しょうがない…今月は払えないって言おう。

私の中ではリュウの気持ちを確かめる賭けだった。


0時。リュウを起こす時間。震える手で電話を慣らした。

何ていうだろう…許してくれるだろうか…

きっと怒るだろうな…別れ話になるかもしれない…


数コールして、寝起きのリュウが電話に出た



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ある日、新人がたくさん入ってきた。

その中で私がハッと息を飲むほどびっくりする顔の子が居た。


ホストにハマり始めるまで同棲していた彼にそっくりだった。

歳は明らかに若い子だったけど、顔とか全てが似ていた。

骨格が似ているからだろうか…声もそっくりだった。


密かに、ヘルプに付いてくれる事を待っていた。

ナツミちゃんが最近ここの店に来なくなったのは

新人ホストの超好みのタイプの子を連れて帰って同棲をはじめたからだった。


私は、そんな話の直後だった事もあり、ドキドキしていた。

リュウの事は好きだけど、それとこれは別だ!とまで思ってた。


そんなある日、その子が私の席に1人でヘルプに入る日が訪れた。


キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


まさに、そんな感じだった。ココロオドルであるw


名前はツヨシ。普通だw

歳は私より二つ下。

どうみてもホストには向いていない風貌。たまらん…。

私は、誰がどう見てもカッコイイ男の子にはときめかなかった。

ツヨシは直球ストライクの顔立ちだったのだ。


2人で話しながら、リュウの事が出た。

でも、そんな事はどうでもいいw

私はツヨシの顔をジロジロ眺めながら話をしていた。

ちょっとからかうつもりで私が言った。


ツヨシ、私の元彼にソックリ。めっちゃタイプやねん


ツヨシ、顔が強張る。


「いや、まずいっすよ。リュウさんに殺されます」


目をそらす。そりゃそうだ。大先輩の彼女からそんな事を言われたら

入って2週間の新人ホストじゃガクブルだろうw


そんなやりとりで、私がちょっかいをかけていると

リュウが戻ってきた。


( `д´) ケッ!


↑まさにこんな感じだ。邪魔しやがって。


「なんだよ~すげー2人で楽しそうにしゃべってるじゃん」


リュウが話しに割り込もうとした。

何の話してたんだ?としきりに話題を知りたがるリュウ

なんだ?野生の感なのか?

私はニヤニヤ笑って話題の核心には触れない。

オドオドするツヨシ

教えない私にイライラするリュウ

リュウもやきもち妬くのか?と気になった私は言ってみた。


ツヨシってね、私の元彼にソックリなの。超タイプなの


リュウ、目が点。


次に出てきた言葉は


わかった、もうツヨシはヘルプに付けない!!!


それから30分、いかにリュウが私を大事にしているかを

ツヨシに切々と語っていました。


ごめんねツヨシw


その後、私がお店に行ったときは必ずツヨシがヘルプに来て

酒が弱いツヨシに酒をガンガン飲ませてつぶして楽しんだり

店に入る前に買出し手伝ってあげたりして

実はリュウが知らない所でちょっと仲良くなったりしてました。

コッソリ、2人でプリクラ撮りに行った事も…。


リュウとは一度もプリクラ撮った事なかったのになぁ~w