締め詣。奈良で一番のパワースポットで。 | エコ的きのこ栽培のススメ!ゼロエミ式簡単キノコ栽培教室

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恒例の「締め詣」に行って来ました。


古来より聖なる山岳として崇められた双耳峰二上山の雄岳と雌岳の山巓の中間点と畝傍、耳成、天香久山からなる大和三山の中心点を結んだラインの真ん中に存在する奈良で一番のパワースポットで、大晦日、今年頂いた様々な「ご利益」に感謝しお礼をすると翌年も平穏無事に過ごせるということなので、毎年、この場所に通っています。奈良は、全体がパワースポットのような場所ですが、ここは特にそのパワーが強いと言われています。


初詣は、行って「ご利益」を祈ることはなるべくしない方がいいそうなので、行ってもしないことにしています。年の始めに「ご利益」を祈り、要求して、それが叶わない時、人の心はマイナス方向に傾きがちなので、その代わりに、大晦日に、自然から頂いた恵み、無事に過ごせたこと、家族が幸せであったことなど、この一年間に自分にプラスに働いた事象を与えてくれた対象に感謝して、それだけで年を締めくくるのがここのパワースポットの慣わし、すなわち「締め詣」です。


今年は特につらい出来事が多く、神も仏もないというような状態でした。今年、日本では震災で約2万人の無辜の命が奪われました。地球儀でその災害を引き起こした断層の距離を見つめると、あまりにも矮小で、それがこのような甚大な被害を及ぼしたとは到底信じられませんでした。不可能なことは理解していますが、自然を抑え込んでこそ、「動物」ではなく「人間」だという思いまで湧いてきました。自然と調和などという言葉がこんなにも虚しく感じたことはありませんでした。


そして、日本では、毎年、約3万人の尊い命が自らの手で奪われていく、この現実にも目をそむけてはいけません。自らの終末を自ら決められるのも「人間」である証しだとも思いますが、「生」への執着を残しながら、望まぬ形で終末を決めてしまう人たちが多いように思われます。悲惨極まりない現実です。


今年は「感謝する」余裕なんてないという人も多数いると思います。正直、今年はパワースポットに立って、「自然」や「神」「仏」に感謝する気持ちなどは全く持てませんでした。感謝したのはつらい現状の中、必死に生きる姿を見せてくれた人達にでした。


来年は、祈り願います。

パワースポットの慣わしは小休止。

地球の重さがさして変わらないように、誰かが幸せになれば誰かが不幸になるのが現実かもしれません。

でも、感謝し祈り、そして願います。みんなが幸せになるように。

来年はいい年でありますように。