構想から1年、撮影半年以上。
『淡墨ザクラ/MEGAHORN&アリタック』のMusicVideoがようやく完成した。
淡墨桜は、岐阜県本巣市に所在する樹齢1500余年の国の天然記念物に指定されている古木です。
伊勢湾台風や大雪、枯れ死など、様々な危機を乗り越え、今年も花を咲かせてくれました。
昨年の台風21号の際は、大枝が4本折れました。たまたま別の撮影で訪れ、折れた枝がまだ地面に置かれている台風直後の淡墨桜を目の当たりにしました。
古木なので心配しましたが、春には咲き誇り、復活していくであろうその姿を映像に収めたいという勝手な使命感みたいなものや、淡墨桜を見たことのない方に、これを機に見て欲しいという気持ちもありました。
そして、
楽曲テーマとしての、
時が流れても
どこにいても
変わらない想い。
季節が変わるとともに、姿が変わる淡墨桜で『時が流れても』を、
東京と岐阜の異なる景色で、
『どこにいても』を、
表現出来たらな、と。
だから、撮影は長期に渡りました。
こんな手間と時間のかかる撮影を引き受けてくれたのがSAMONくん(カルテット.)。
彼が、OKしてくれなかったら絶対に実現しなかったし、彼に制作を依頼して本当に良かったと思ってる。
撮影許可の申請など、初めてで分からないことが沢山あったけど、市の職員の方が親身になって対応してくれました。ライブカメラだけでは把握出来ない開花状況のご連絡も頂きました。
ご出演頂いたのは柏原歩さんと福永倫子さん。
お2人がこの曲の世界観を更に広げてくれました。
衣装も季節に合わせ通常より多く用意しなきゃいけなかったけど、仲間やショップ、ブランドが快く提供してくれました。
アリタックには無理行って東京から何度も足を運んで貰った。
皆様、本当にありがとうございました!
完成を待っていてくれた皆様にも感謝です。
こういうMusicVideoを制作することはもう出来ないかもしれないと思ってます。
色々とクリアしなきゃいけないことがあった。
まずはスケジュール調整、開花のタイミングが撮影日に合うか、そして一番は天候。
実際、天候でスケジュールが二転三転することも多々あった。
しかしながら、冬のシーンは天気予報を裏切り、撮影の瞬間だけ希望していた雪が降ってくれたり、最後の春のシーンでは空に大きな飛行機雲が。
後から映像を観て合成かと思ったほど。
天候に悩まされつつも、実際撮影に行くと僕らの味方をしてくれた感じだった。
それに、公開しようと思っていた日は、雪。満開時に雪が降るなんて、数十年に一度と聞きました。
最後の最後まで、何かある。
淡墨桜と何か縁があるのかな。
これは、単にヒゲのおじさん2人がリップしてるMusicVideoでは無いはずです(笑)
全部で6分くらい。エンドロールまで観ていただけたら嬉しいです。
そして、皆様に永く観て頂けたら幸いです。
【MV】
【追記として】
公開した日に降った雪のせい?で淡墨桜の枝がまた折れました。
Newsで取り上げられ、SNSでもたくさんの方が僕に知らせてくれました。
折れたところから腐らないような処置は早急にされると思いますが心配です。
この時期に降る珍しい雪は、重さがあるみたいですね。
僕が見て感動した淡墨桜を、500年先、1000年先、後世の方にも見て欲しいと切に願います。
こんな機会を通じ、そのお手伝いを僕なりに出来たら良いと思ってます。
最後に、
MVを公開して3日間経ちます。
友達たちやアーティスト仲間たち、ファンの皆様、地元の皆様だけで無く、自分たちの音楽を初めて聴く方々や、想像の付かなかったところまで広く拡散されており、ただただ感激しました。
このMVを制作して、本当に良かった!
この場にて、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。