「残り火」2014.3.11
もう一度舟へ。
あの子午線を再び踏み越えんがために、海へ。
これでもう三度目、三回目、三周目の航海。
切り落とされた頭capはすでに挿げ替えられ、
岬capの示す光の指針capは
首都capitaleへ、資本へcapital、
まばゆいばかりの中心centreへ。
「復-興Re-naissance」の闇が<災厄のエクリチュール>を覆い隠す。
再び訪れた世界の夜Weltnacht。
反復、だが同じではない。
わずかな影すらも焼き尽くすbrûle toutほどの光量の中に産み落とされた一点の翳り。
一人の手品師が徘徊している。
出来事Ereignisから生起Ereignisした亡霊にも似た手品師。
彼/彼女に向かって両の掌を差し出したなら
たちどころにこぼれんばかりの無数の言葉=言葉の埃une poussère de motsが現れる。
それはまさしく灰そのもの。
中心centreを灰cendreへと変える世紀のマジック。
視界を塞ぐ引用符を取り除き、記憶の痕跡への接続符をかける。
かろうじて抵抗している残り火feuを天に掲げたなら
今は亡きfeuへの小さな祈りをささげよう。
全焼Holocaustの光を回避するための別の光、迎え火contre-feuxへの萌芽として。