中小企業家同友会下越南支部さんの新春特別例会で、人口減少社会から持続可能な地域づくりをテーマとしたパネルディスカッションに新潟市議・阿賀野市議・阿賀町議と私の4人がパネラーとして参加させて頂きました。
五泉市の人口動態ですが、五泉・村松が合併した平成18年1月1日が58,436人、令和6年12月31日現在で45,688人と、19年間で約12,748人減少し、今後更なる減少消滅可能性自治体の推計グラフのラインをなぞって行く事も予想されます。
また、生産年齢人口は52.9%(県平均55.2)、平均年齢は51.6歳(県平均49.9)となっています。
産業構造としては、第1次産業従事者が3.9%第2次産業が35.9%第3次産業が60.3%となっています。
詳細として公務員が2.8%、医療・福祉が16.4%、製造業が26.2%その内デンカさんにはHPで確認したところ24年3月末現在で915人という事で、非常に大きな雇用の受け皿となって頂いています。
五泉市では五泉市総合計画を最上位計画として、合併から10年間を第1次計画、その後10年間の第2次計画、現在は第2次総合計画後期基本計画の3年目の終盤に差し掛かっています。
H27年、総務省の指導により作成された五泉市人口ビジョン総合戦略は、総合計画の中から主要重点施策をピックアップして作られ、現在令和6年改訂された第2次総合戦略を実施し、人口の減少幅を少しでも食い止めようしております。
その中で、いくつかの施策を紹介させて頂きました。
先ず、移住定住対策としてウェルカムファミリー住まいる住宅補助事業、転入した新婚世帯や子育て世帯に対し100万円市内業者加算50万円の補助金です。
7年間で183件568人の転入実績があります。
また、起業支援施策については、私が議員になった当時は活用実績がほとんどなかったのですが、現在は商工会・会議所と連携して昨年度だけで24件の活用実績を上げております。
しかしながら、一般会計の自主財源は25%以下しかなく、限られた財源の中で打てる対策にも限界があります。
人口減少、少子高齢化が進むとどんな問題があるのか?
パネラーに阿賀町の議員さんもいらっしゃり、阿賀町は過疎化の先進地として身をもって実感されている事を話されていました。
社会保障関係費等が増加し、財政の硬直化が進みます。
それによって公共施設・インフラの維持管理、老朽化への対応が厳しくなっていきます。また、空家や耕作放棄地が拡大し、有害鳥獣被害も拡大。犯罪の下見とみられるさらに廃棄物業者を装った人の出入りなどがあり、高齢者だけの地域が多く治安でも維持も困難になってきているとの切実な声があるそうです。
阿賀町で今起きている事は、今後村松地域で起こる可能性がありますし、五泉市全体へと広がっていく可能性もあります。
この様な課題に対してどうしていくのか?
議員としての立場では、人口減少・少子高齢化の中にあっても、やるべきことを愚直にやり続けなければならないと思っています。インフラ整備について国会議員・県会議員と連携して国・県に対し五泉市での事業の重要性を訴え、整備してもらう事。具体的には新潟市とのアクセス道路の強化、新潟空港と五泉を結ぶ阿賀野川沿いの道路、国道403号線、49号線とのアクセス道路の強化=白根安田線・五泉間瀬線、大沢峠そして馬下橋架けかえを含めた国道290号線の強化です。また、市政の様々な施策を最大限効果的に実施できるように、地域の切実な声をしっかりとお聞きして、市政に反映させること。地域の課題を市民全体で共有し、市政と市民の信頼関係を強化し、自発的貢献意欲の高い市民の輪、地域資源を活かした小さな活力を創出し、広げていく事で持続可能な地域を守っていきたいと思います。
第2部のグループディスカッションでは、中小企業経営者の皆さんが多かったこともあり、自社の雇用環境をより魅力的なものにすることで社会増減を拡大していきたいという熱い意気込みを語られていました。




