12月一般質問その① | 桑原一憲のブログ

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新潟県五泉市の市議会議員の政治活動から日常まで様々な話題で書いていこうと思います

12月議会の初日、通告5番目として一般質問に登壇しました。

答弁合わせて40分という限られた時間に4件通告したため、全然時間が足りず、2件目以降は十分な議論が出来ず反省しています。

 

今回は先ず一応最後まで議論できました1件目を掲載いたします。

 

「有害鳥獣対策の拡充・強化について」~壇上読み文~

 

五泉市の中山間地では、近年過疎化や高齢化が急速に進み、荒廃地が拡大しています。荒廃地の拡大は、有害鳥獣の生息地域拡大に繋がり、有害鳥獣による農作物被害は営農意欲の低下、耕作放棄地の増加をもたらし、更なる荒廃が進む悪循環が生じており、その深刻度は年々増しています。

 

特に今年は全国的に野生動物による農作物等の食害や人身事故が多発し、テレビや新聞でも連日報道されてきました。

五泉市においても、緊急情報をお知らせする安心メールは11月だけで熊出没注意喚起情報が32件、川内地区・菅名地区・十全地区など広域に渡り、イノシシは赤海・伊勢の川・横町など市街地を含む4件発信されており、安心安全な市民生活に深刻な影響を与えています。

12月となった現在でも新潟県では独自のクマ警戒 最高レベルの「クマ出没特別警報」が、来年1月末まで延長されており、不安な状況が未だ続いております。

 

昨年、田辺市長は就任にあたり防災総点検を第一に掲げられました。鳥獣被害は災害として位置付け、未然防止・防災として早急に取り組むべきと考えます。

 

そのためには有害鳥獣対策の三本柱とされる「寄せない・入れない・捕まえる」、捕獲・駆除に関する取組、防護柵の設置等侵入防止の取組、藪の刈払いなど生息環境管理に関する取組について、それぞれ実施体制の拡充・強化が求められます。

 

具体的には、五泉市の有害鳥獣捕獲において最も重要な役割を担っている猟友会五泉支部に対する活動支援を拡充し、捕獲活動の活性化を図る必要があると考えます。

また、高齢化が進む担手の確保・育成に対するバックアップ体制を早急に強化すべきです。

 

侵入防止の取組みでは、電気柵購入費等補助金の要件を個人希望者にも拡大するか、人身被害対応も含めた別建ての補助制度を新設し、設置の推進を図るべきと考えます。

 

生息環境管理については、空き家の屋敷林の刈払いや柿木の伐採、また地域単位での環境管理の取組みを強化する必要があると考えますが、それぞれ当局の見解をお伺いいたします。

 

~当局答弁は私の記憶に因るものなので、後程訂正する場合があります。ご了承下さい~

 

市長答弁

五泉市では増加する鳥獣被害への対策を強化するため、有害鳥獣対策連絡センターを設置し、人身被害・農業被害にたいして関係機関と連携して対応している。

昨年9件だった有害鳥獣発生情報は、の熊の痕跡なども合わせ75件あり、防災無線や安心メールで注意喚起してきた。

先日行われた阿賀北首長会で有害鳥獣の個体数減少のため駆除対策等を県知事に要望した。

 

桑原再質問

「戦争などの社会情勢や円安もあって、銃弾の価格が高騰、燃料費も上昇している中、五泉市の捕獲のバックアップが弱いという声を聞く。捕獲後、食用にならないものがほとんどで、運搬から埋設まで合わせた支援金が一頭当たり2000円と安価で、活動停滞の一因と考えられるが、まず支援実態について確認したい。」

 

環境保全課長答弁 

「パトロールや罠の設置など、実績に応じて謝礼を支払っている。」

 

農林課長

「一頭当たりの単価という所はでは、猟友会の内部の規定なので承知していない。」

 

桑原再質問

「総額の補助予算を拡充し、単価の向上を図り、活動の活性化に繋げるべき。」

「担い手の育成について、猟友会の年齢構成はどの様になっているか?」

 

環境保全課長答弁 

「66名中、70代が32名となっている。」

 

桑原再質問

「約半数が70代、10年後には80代という事で、持続的でなく危機的である。担い手緊急確保事業の予算も消極的で、計画的な担い手確保のバックアップ体制が取れていない。早急に計画を見直すべき。」

「猿害対策の電気柵購入費補助金について、個人営農者申込できないとの声がある、3戸以上10a以上の要件を緩和すべきでは?」

 

農林課長

「ある程度まとまって設置する事で効果があると考えている。また、現状個人からの申し込みは確認できていない。」

 

桑原再質問

「申し込もうと思ったら出来なくて諦めた方もいる。個人対策には限界があるという点は承知したが、猿については中山間地だけではなくすでに市街地にも出没している。現在の農業被害対策だけでなく人身被害も含めた対応を検討して欲しい。」

「生息環境管理について、猿が高松地内の空屋をねぐらにしている実態を把握しているか?」

 

環境保全課長答弁 

「今年確認し、追い払いなどの対応をした。」

桑原再質問

「薄暗い屋敷林のある空き家は、熊のねぐらとしても最適と専門科が指摘している。空き家が拠点になれば、農業被害・人身秘儀のリスクが拡大する。先進地として、富山県立山市庵谷集落では、地域おこし協力隊を活用し、4年間で120本の柿の木を伐採、屋敷林も積極的に管理する事でこの秋の熊出没がゼロだった。

五泉市でもモデル地域を作って、有害鳥獣対策・生息環境管理でも市長の得意なPDCAサイクルを構築して対応して欲しい。」

 

ここで、残りが5分となってしまいました。
その②
「公共施設の有効活用促進」

「ハラスメント」

「(仮称)アーバンスポーツ施設建設事業」
については、まとめて明日が明後日UPします。