今行ってる社内翻訳の仕事では、輸出に関わるやりとりも
お手伝いしています。
流れはざっとこんな感じ。
①取引先からの受注
②在庫の確認
うちの会社の場合、国内の大手取引先を優先させるので、
在庫切れを起こさない範囲内で国外受注分を確保します)
③社内入力用の入力管理表作成
管理表をもとに、業務スタッフが品物を確保してくれます。
④INVOICE、Packing Listの作成
INVOICEは請求書、Packing Listは梱包明細書です。
この2つがないと通関処理ができません。
⑤乙仲さんに連絡して船を予約。
在庫がそろう日を確認して、貨物の重量に合わせた船を
手配します。うちの場合は基本20フィートコンテナですが
少ない場合は混載便に乗せてもらいます。
⑥Shipping markの準備
箱ひとつひとつに貼るシッピングマーク(ラベル)を出力。
マークの番号はPacking Listの記載に対応しています。
⑦Shipping markを貨物積み出しの場所に送付。
通常、自社倉庫に。メーカーさんから直に出してもらう場合は
メーカーさんにお願いします。また、船会社さんにお願いするケースも。
⑧Shipping Instructionを作成
INVOICE、Packing Listとまとめて乙仲さんに送付
⑨海上保険申し込み
船便名がわからないと掛けられません。
⑩出帆後、乙仲さんからBill Of Lading (船荷証券)が届くので
INVOICE、Packing Listとまとめて取引先へ送付
(通常FAXかメール)
という感じ。
これは支払がTT(現金振込み)の場合で、うちの会社はめったにないのですが。
LC(Letter of Credit : 信用状)の支払い条件の場合、銀行に書類を
持って行きます。
私は月に1度あるかないかの業務なので、いつまでたっても慣れないのですが、
貿易事務専門の仕事となると毎日やることでしょうし、貿易書類はすべて
各会社で雛形が決まっているので、難しいことではないでしょう。
ここで英語を使う部分は、取引先への連絡のみです。
品切れや生産終了のお知らせや、見積の返答、
LC開設の催促や、新製品の紹介などなど。
輸入の方は私はあんまり関与していないのですが、
船会社からの請求書を輸入台帳に入力するという
英語とは何の関係もない仕事を手伝ってます。
輸入の業務は基本的には輸出の逆の立場ですが、
税関が間に入ってくる分、ややこしいこともあるようです。
とくにうちの会社の場合、倉庫が小さいので、一日に入荷できる
コンテナ数が決まっていて、スケジュール組に苦労するようです。
この辺、会社規模によって全然違ってくる話ですね。
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