これだけ絶賛と拒絶がハッキリ別れる作品も珍しい…ただ批判派の意見を要約するとほぼ全てが「TVドラマから展開が大きく変わる所」を槍玉に上げているのだが、彼等はまずSPECと言う作品全く観ていない、観ていたとしても表層をなぞっているだけの人々だと言う他はない。SPECと言う作品はTVドラマ第1話から既に「社会の変革が始まっている」事を明示していて、それはその後もほぼ全ての話で「何かとてつもない事態が進行している」事は示唆されているのだ。モチロン展開が大きく変わる事に好悪の感情があるのは当然だし、どのように感じるかも個人の自由である。しかし作品を分析するのであれば個人的主観に捕われない論理性が必要で、具体的な論拠はセリフとカット割にそれを求めなければならないのだ。何故ならセリフとカット割は制作者が視聴者に向けて「こう感じて欲しい」と言う作品の方向付けそのものだからだ。「天」は本来「転」であるし、またこれまでこれだけ「最終決戦」を示唆しておきながら今更これをなかった事にする方が遥かに理屈に合わないし、何と言ってもより無責任だ。こじんまりとしょうもなくありきたりな展開でお茶を濁すのではなく、しっかりと本来進むべき展開を拡げる制作の皆様の心意気に私は喝采を送りたい。