「御社の強みを拝見し…」系メールが、なぜ頭に入ってこないのか? | 3Dマイホームデザイナーんとこの社長ブログ

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住宅デザインソフトを開発、販売している会社社長の日々徒然。
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インターネットが一般的に普及してから、いわゆる「迷惑メール」なるものとの戦いはずっと続いてきました。

 

そしてここ数年、こんな営業メールをよく見かけます。

「御社の高い技術力を拝見し…」
「御社の事業展開に大変可能性を感じ…」
「貴社のノウハウを活用した価値創出を…」

一見とても丁寧であり、失礼もない。むしろ褒めてくれているのですが、不思議なくらい頭に入ってこない。

これって、恐ろしいですよね。自分の老化が始まっているのではないかと冷や汗が出てきます。


なので、最近届いた「この手のメール」を久しぶりにきちんと読んでみたら、その理由が少し整理できました。

まず感じたのは、使っている単語や文章が洗練?されてきたという点で、「DX推進」「競争力強化」「体験価値」「経営課題」「生産性向上」「新たな価値創出」などなどなど・・・いわゆる“ビジネスワード”が大量に並ぶわけです。

でも、読み終わった後、何一つ具体的な映像が頭に残らない(--;
で、結論から言えばそれは、「誰にでも送れる文章」、いわゆる「テンプレ」だからなのかと。

例えば、「御社の高い技術力を拝見し」云々。

・・・これは、ほとんどの会社に該当しそうです。
製造業、IT企業、建設会社にも送れる。

テンプレだから、“あなたの会社だから”という部分が見えない。
だから受け手は、無意識に「きちんと見られていない」とまず感じます。

もしかしたらホームページくらいは見ている。

しかし、事業モデルや経営者のメッセージやブログ、SNSまでは見ていない。

メガソフトは、パッケージソフトを開発・販売している会社です。
基本は「受託開発を増やしたい」のではなく、「自社製品を導入してほしい」。

つまり「作ります」ではなく、「もう作ってあるので買ってください」というビジネスモデルです。

ところが今回のメールには、「個別業務最適化」「独自システム開発」「制作協業」「業務変革支援」といった内容が並んでいました。

もちろん悪気はないのでしょう・・・(^^;

でもこれ、どう読んでも「受託開発会社向け」の提案にしか読めませんので、メール配信は超ローコストかもしれませんが、読んでいるわたしのコストは無駄に消費されてしまったわけです。

 

なので、このようなブログのネタにして、少しでも回収できたらと足掻いてみたりもします。

で、話は戻るのですが、最近この手の文面は「整いすぎている」気もします。
「なんとなく立派なことは言っている」→「でも何がしたいのか分からない」
これはAI生成文にありがちですが、「綺麗に整えた結果、意味が薄くなる」という悪循環で、自分も気をつけたいと思っています。

また、営業メールの差出人は違っても、調べていくと似た構造に行き着くことがあります。
同じようなグループの会社が違う顔で運営しているので、似たような手法と似たような営業メールが、違う会社(に見える)から大量に送られてくる。

その結果、「誰にも刺さらない営業」が、特に受け取り側に対して時間を浪費させている結果にになっている気がします。

せめて「御社の強みを拝見しました」ではなく、「御社って受託ではなく、パッケージ販売ですよね」から始まれば、その先を読む気になります。

“褒める”より先に、“理解している”ことが伝わる。
それだけで、文章の温度がまったく変わる。

営業メールが読まれない理由は、熱量不足ではないのかもしれません。
相手を見ていないこと。
その違和感を、受け手は思った以上に敏感に感じ取っているのだと思います。