母ひとり、息子ふたり。 | ロベルト本郷食べるとマンゴー

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【赤い翼】代表の戯れ言





俺には親父がいません。


俺が3歳になる少し前
弟が生まれてすぐに
母と俺と弟の3人家族になりました。


それからずっと
小さい息子ふたりを
家で仕事をしながら
母親として、時には父親として
立派とは言えない息子達ですが
無事に育ててくれました。


昨日、ささやかですが
母の49日を終える事が出来ました。


まだまだ実感もあまりないですが
前に進んでいかないといけないよね。


弟が生まれてすぐ
親父とおかんがケンカしてて
おかんを助けて親父を追い出そうとして
思い切り殴られた事を覚えてる。

俺の一番古い記憶。


詳しくは書かないけど
なかなかの遊び人だったらしい親父

それからも再婚する事もなく
子供に寂しい思いをさせたくないのか
家で内職をしながら稼ぎは少ないながらも
しっかりと俺達兄弟を世話してきた。

そんな母の想いも知らず
高校退学になる兄(俺)、不登校で中卒の弟。


いろんな所に謝りにも行ったと思う。


俺が交通事故で死にかけた時には
付き添いで看病もしてくれた。

そんな息子達も大人になって
やっと報われる、そう思ったかも知れない矢先

兄弟揃ってバンドなんて始めてしまって。


そんな安定した収入になるわけもなく
ふたり揃ってまだまだ甘えて生きていたと思う。


いろいろ思う事もあったと思う。

でも息子達のやりたい事を応援してくれてたのかも知れないな。


ここ数年は調子を崩す事も多々あり
入院、通院を繰り返したり
多くの時間を一緒過ごす事が増えて
昔話、思い出話を沢山するようになって

おかんの想いを沢山知る事が出来た。


ひとつ
確実な事は

おかんにとって
俺達は
いくつになっても、子供、なんだ。


ガキ扱いしてるわけではなく
こんな俺でも、こんな見た目でも
大事な可愛い子供なんだなって事。




おかん、幸せだったのかなぁ。

俺を産んでなければ
もっといい人生だったんじゃないかなぁ。

俺がもっと普通の道を選んでたら
もっと幸せにしてやれてたんじゃないかなぁ。

俺なんて
生まれて来なければ良かったんだ。


いくら考えても、いくら後悔しても
答えなんてもう出ないし、正解なんてわからないけど


でも
俺が電話をした時とか
病院に迎えに行った時とか

おかんはすごい嬉しそうだった。


やっぱりおかんにとって俺は
大事な可愛い子供なんだ。


もっともっと、いろいろしてやりたかった。

アンタが俺達にして来た事
俺はまだ全然返せてないよ。



もうなんにもしてやる事が出来ない。




俺にしてやれるのは
ずっとずっと
おかんの事を忘れない事だけ。

いつまでも
おかんを思い出してやる事だけ。



今どこにいますか

膝は、腰は痛くないか

好きなモノ我慢せずに食べれてるか



俺達家族は
もうちょいこの世界で頑張るよ。


俺は
おかんの息子に生まれて
ホントに良かった。


ずっと一緒に暮らせて嬉しかったよ。


しっかり生きるから
これからも見ててな。




俺の母親になってくれて
ありがとう。