日本人の多くは<太陽は赤い>ととらえている、と先回このブログに書きましたが、では月はどうでしょう?
多分多くの日本人が<月は黄色い>と考えているのではないでしょうか?
(黄色と白のチューリップ㏌昭和記念公園)
一方で(これも「日本語と外国語」の著書よりの拝借ですが)
<太陽が黄色の文化では月の色は白、が普通>だそうです
そういえば、アメリカ人ゲスト講師のK先生も月は白いと答えていたし、
エリックカールの A Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)の絵本でも同様、
葉っぱの上で眠る卵をやさしく見守っているのは白い月、
その卵が孵り、生まれたあおむしをにっこり迎えるのは黄色い太陽でした
そして、同著に依れば、灼熱の太陽を呪わしく思う国の人々が崇めるのは月
日が沈み涼しくなった夜空に浮かぶ月こそ美であり救いであり希望だそうです。
だから国旗には月、特に三日月が重用されている、そしてその月の色は?なんとほぼ白
黄色い月はマレーシアの国旗くらい、です
多分、その人たちは黄色にあまりよいイメージを持っていないのでしょう。
月の色を黄色とする日本人にとって、黄色のイメージは悪くはありません。
大判小判の山吹色 幸せの黄色いハンカチ
などなど。
(黄色い声とかくちばしとかよくないイメージもありますが)
でも、 yellowという英語を辞書で引くと、
the color of lemons or butter(レモンかバターの色)という説明の後に
an offensive word used to describe the light brown skin or people from some East Asian countries (東アジア出身の薄茶色の肌の人々を描くのに用いられる攻撃的な言葉)
easily frightened/ coward (怖がりやすい/臆病)とか
耳心地の悪い説明がされていることに心が痛みます
ところで、太陽と違って月は肉眼で観察することができますよね。
昨夜も外に出て夜空の月が実際に何色に見えるか確かめてみましたが、やっぱり私には黄色に見えました
本物の月は土色?またはネズミ色?なんでしょうから、黄色でも白でもどっちでもいい話なんですけど・・・